トリリンガル、薬の成分にも精通し売り場の演出もアメリカンファーマシー 菅原江美子さん

アメリカンファーマシーでは来店客の2割前後が外国人。入社後、都内の店舗に配属されたが、売り場に立って大きな壁にぶつかる。

菅原さんは「外国の人は特に、医薬品を名前ではなく細かい成分で聞いてくる。説明できるだけの知識がなく、心苦しかった」と振り返る。例えば一口に痛み止めと言っても、含まれる成分は多様で、薬の種類もたくさんある。パッケージをもった来店客に「これと同じ成分の薬が欲しい」と言われても、すぐに対応できなかった。

奮起した菅原さんは会社の講習に参加し、薬剤師に習って成分や効用を猛勉強する。5年ほど前、登録販売者の資格を取得した。「昔から、外国出身の知人たちが『日本の薬店では何を買えばいいか分からない』と困っていた。日本語が話せなくても安心して来れる店にしたい」

紀尾井町店で担当する店頭の売り場のディスプレーは、試行錯誤しながら独学でデザインを学んできたたまものだ。同店は百貨店のショーウインドーのような作りで、最初は上司の手本を参考に見よう見まねで作ったが、「任されているのに自分のオリジナルではない」と限界を感じた。

そこで菅原さんは「商品をいくつか買いそろえ、自宅でバレンタインなどをイメージした装飾を練習した。花屋や個人の雑貨店を回り、魅力的なデザインを多く見るようにした」。例えば桜をイメージした売り場では商品の色合いをそろえ、造花なども使って、シンプルながら彩りのある売り場を作っている。

現在は「売り場の装飾が最もうまい」と社内で評価されるようになった。今後は「化粧品の知識などを身につけ、接客に生かしたい」とさらなる成長に意欲を見せる。

(池下祐磨)

[日経MJ2019年4月1日付]

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