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悪い姿勢が招く「隠れ酸欠」 呼吸筋ほぐして深い息に 背中と胸のストレッチを

NIKKEIプラス1

2019/3/23付

PIXTA

「なんだか息苦しい」と訴えて呼吸器内科を受診する人が増えているという。検査で病気は見付からず、悪い姿勢などによる呼吸の浅さが原因のことが多い。「隠れ酸欠」とも呼ばれる症状の対処法を専門家に聞いた。

階段を上ると息切れする。仕事などでちょっと無理をすると、すぐ息苦しくなる。これらは、日ごろから呼吸が浅くなっていることが原因で起きているかもしれない。

人は呼吸を通じて空気中の酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を排出する。取り入れた酸素は栄養素と結びついて燃焼し、活動エネルギーを生み出す。このとき燃えかすとして出るのが二酸化炭素だ。

呼吸が浅いと、空気が体に十分入らず、酸素と二酸化炭素を換気する効率が悪くなる。すると代謝が落ち、各臓器の働きが低下したり、疲れやすくなったりする。池袋大谷クリニック(東京・豊島)の大谷義夫院長は「血流も悪くなり、肩こりやむくみが起こりやすくなる」と話す。

呼吸は感情とのつながりも深い。東京有明医療大学の本間生夫学長は「浅い呼吸をしていると、不安やストレスを感じやすくなる」と話す。一連の心身の不調の背後に「隠れ酸欠」が潜むとみられる。

呼吸が浅い人が増えている一因として、スマートフォン(スマホ)の普及が挙げられる。多くの人はスマホ操作時に背中を丸め、肩が前に入り込んだ姿勢になりがちだ。「猫背や前かがみの姿勢は肺を圧迫し、息を深く吐いたり吸ったりできなくなる」(大谷院長)。浅い呼吸を改善するには、まずは姿勢をよくすることが大切だ。

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