旧来の常識を疑う 貸し手優位の慣行見直す三菱地所社長 吉田淳一氏(上)

三菱地所の吉田淳一社長(60)は住宅部門や札幌支店などを経てビル業務部に移った。

主力のビル事業の契約や賃料の管理が仕事です。30代半ばの1994年に異動して驚きました。賃貸借契約で借りる企業に真っ先になつ印させた後に不備などを確認・修正し、書類に再度ハンコを押させる手間を時々かけていました。

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貸せるビルが少ない貸し手優位の時代の名残でした。しかし、「お客様は神様」を旨とする住宅畑が長い私は違和感を覚えました。チームリーダーとして、事前に細部を詰めたうえで押印してもらうやり方に変えました。システム変更も伴い、半年かかりました。

ビル畑が長い先輩の理解も丁寧に得ましたが、旧来の常識を疑える若手と他部門出身者が改革を後押ししてくれました。

社内の非効率さも気になっていた。

ビル業務部は営業部門などがお伺いを立てて指示を仰ぐ存在で別名「帝国管理部」。似た相談や質問にその都度、答えていました。現場の手間を減らし効率的に働けるように初めて営業マニュアルを作りました。

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