WOMAN SMART

時短家事

家族で花粉対策 みんなで夜に部屋干し 生活コラムニスト ももせいづみ

2019/3/19付 日本経済新聞 夕刊

先日行われたある調査では、家族に花粉症患者がいると答えた家庭が7割を超えたそうだ。毎年訪れるつらい花粉の季節。毎日の家事にも少なからず影響がある。

まず気になるのが洗濯。この時期は部屋干しを基本に環境を整えよう。おすすめしたいのが、夜の洗濯。周囲に音が響かない環境であれば、入浴後に洗濯機を回して、洗濯物の間を空けて風通しよく干し、サーキュレーターや除湿機を運転させて就寝する。

まだ温かい風呂の残り湯を活用すれば、洗剤の酵素もよく働き皮脂汚れもよく落ちる。すすぎを水道水で行えば雑菌の繁殖は防げる。サーキュレーターや除湿機を使うと風で部屋に残った埃(ほこり)や花粉が舞うことがあるが、寝ている間に居間や洗面所に干せば、さほど気にならない。

何よりも夜の部屋干しなら、家族みんなで協力して干すことができて家事シェアにつながる。花粉シーズンだけでなく、冬のインフルエンザや夏の食中毒など、衛生面で家事の手間が増える時期は頑張りすぎずに、なるべく時短でできる方法で、家族がシェアしやすくしておくことが大切だと思う。

花粉対策として柔軟剤を使うのも効果的。衣類の静電気を防いで花粉をつきにくくしてくれる。香りが気になれば無香料のものを選んで。柔軟剤は掃除にも使える。水200ミリリットルに5ミリリットルほど溶かしたものをスプレー容器に入れて床や家具を拭いておくと、静電気を防いで花粉が付着しにくくなる。

この時期は掃除方法にも一工夫が必要だ。排気で花粉が舞い飛ぶ掃除機は使わず、拭き掃除からはじめるのがコツ。花粉は人の動きで舞い散るので、夜の間に積もった花粉や埃を、朝一番にウエットシートなどを利用してフロアモップで掃除すると効率がいい。

寝室から居間やキッチンまでの動線の途中に、すぐ使えるようにフロアモップを配置して、ついでに掃除しながら移動してくれば、気軽に取り組める。掃除機を使うより、フロアモップでの拭き掃除のほうが気軽。花粉対策が家事シェアのよい機会にもなりそうだ。

洗濯や掃除だけでなく、花粉は持ち込まない工夫も大切だ。上着やカバンなど、外出時に花粉が付着したものは玄関の外でブラシをかけて落としてから家に入る。上着やカバンは玄関先に収納場所を設けて、居間や寝室に持ち込まない。また、部屋の換気は花粉の飛散量が減る早朝か深夜に行うほうが花粉の侵入が少なくて済む。

それでも部屋に持ち込まれた花粉は、空気清浄機を利用しよう。湿度があるほうが花粉の飛散を防ぐので、鼻や喉の違和感を軽減してくれるペパーミントやティーツリーなどのエッセンシャルオイルでのアロマ加湿もおすすめだ。

花粉の時期の家事のひと手間はラクな方法で家族とシェアしながら。楽しく乗り切りたいですね。

ももせいづみ
東京都出身。暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。本コラムを含め、自著のイラストも自ら手がける。「新版『願いごと手帖』のつくり方」(主婦の友社)、「やれば得する!ビジネス発想家事」(六耀社)など著書多数。

[日本経済新聞夕刊2019年3月19日付]

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