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佐藤慎次郎氏と座右の書・愛読書

家中に本があふれ、子供の時から乱読家だった。今でも毎週末、図書館に通う。選ぶ時間が楽しい。
さとう・しんじろう 1960年生まれ。東京大卒、東亜燃料工業(現JXTGエネルギー)などを経て2004年テルモ入社。17年から現職。大学時代は落語研究会に所属。

さとう・しんじろう 1960年生まれ。東京大卒、東亜燃料工業(現JXTGエネルギー)などを経て2004年テルモ入社。17年から現職。大学時代は落語研究会に所属。

童話では『長くつ下のピッピ』で知られるスウェーデンの作家リンドグレーンがお気に入りでした。都会っ子だったので、森の中の生活ぶりにあこがれました。『十五少年漂流記』はバイブルで、クラスメートに置き換えると誰が誰だろうなんて空想しました。

子供から大人への橋渡しとなったのは星新一さん。小学校高学年から中学1年ぐらいまでは、寝ても覚めてショートショートのことばかり考えていて、友達とつくったりもしました。文学少年の端くれでした。大人になってノンフィクションにも幅が広がりました。フランス文学者の鹿島茂さんやエッセイストの嵐山光三郎さんの著作が好きです。気に入った作家のものは片っ端から読みます。

予備校の先生に薦めてもらったのが東洋史家の宮崎市定さんでした。世界史のなかに東洋史を位置づけ、中国を古代から現代まで語る大局観には圧倒されます。博学多才で、まるで講談を聞いているよう。おもしろくてためになる一石三鳥のような本です。浙江省杭州の当社工場を訪ねれば宋の時代を読み返し、北京で故宮にいくと清の時代をおさらいします。見たものと書かれた世界がオーバーラップします。

 38歳で転職した。出合った本がキャリアのよすがになった。

実業の会社から経営コンサルタントに転じたばかりで、どうキャリアを築くか悩んでいました。書店で偶然、手に取ったのがドラッカーの『明日を支配するもの』です。第6章「明日の生き方」に大きな示唆がありました。自分の仕事を振り返りながら改善していく方法が書いてあったのです。

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