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五輪や万博で定着 コインロッカー、まだまだ進化中

NIKKEIプラス1

2019/2/16付

PIXTA

旅先やレジャー施設などで身軽に動きたい。そんなとき便利なのがコインロッカーだ。普段は目立たない存在ながら、登場から半世紀で機能は着実にアップ。「手荷物を預ける」にとどまらない実力派に育ってきた。

主要駅で増設が続くコインロッカー。大きなスーツケースを預ける外国人の姿も多くなった。日本の安心・安全な街を象徴する光景だが、その原点はいつごろだろう。

東京五輪が開かれた1964年のこと。シリンダー錠製造・販売の国産金属工業(現アルファ、横浜市)が米社と組みコインロッカーの展開を始めた。新宿駅に「セルフサービス(携帯品)一時預(あずか)り」と大きく書かれた“箱”の集合体が出現。縦5段、横12列の小箱が並ぶ様子は近未来的に映ったに違いない。当時の荷物預かり所といえば有人。使い方が分からない人が多く、説明係がいたという。

普及に弾みがついたのは夏のプールだった。「必ずみな水着に着替える。服をしまう所が必要だった」。アルファロッカーシステム(横浜市)の柳内勝彦社長はそう説明する。当然、夏しか需要がないが、くしくも世の中はスキーブームの幕開け期だった。

ロッカーのアフターサービスなど関連事業を手掛ける勇気屋エンタープライズ(東京・中央)の内田康生取締役は、夏の営業を終えたコインロッカーをスキー場に運んだ当時の経験を振り返る。「神奈川県の葉山のプールから新潟県内のスキー場まで約300キロ。箱を運ぶので『ハチミツ屋』と呼ばれたものです」

70年の大阪万国博覧会などを経て、その後もコインロッカーは広がり続けた。沖縄の那覇空港にはサーフボードをまるごと預けられる超大型のロッカーも登場。標高1400メートルの南アルプスにある山小屋にもロッカーが備え付けられている。

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