検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

関節リウマチ、薬で治療 症状の進行が抑えられる

早期発見がカギ たばこは引き金に

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

関節が腫れて痛む関節リウマチ。かつては難病の代名詞で、全身に症状が広がって寝たきりになることもあった。治療薬が進歩し、現在は進行を抑えることが可能になっている。症状や診断、治療についてまとめた。

関節リウマチは膠原(こうげん)病の一種。膠原病とは細菌などの異物から体を守る免疫機能の異常により、本来守るべき自分の細胞や組織を攻撃し、炎症などを引き起こす自己免疫疾患を指す。

日本の患者数は約70万~100万人とみられる。女性が約8割を占め、特に30~40代の女性に多く発症する。

主な症状は関節の痛みや腫れ、こわばりなど。慶応義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科の竹内勤教授は「発症すると、関節の軟骨を包んでいる滑膜に炎症が起きて腫れ、朝起きたときにこわばりを感じるようになる」と説明する。どの関節にも発症の可能性があるが、最も多いのは手指の第2関節と第3関節だ。

チェックリスト(イラスト参照)にある症状が見られたら、早めに内科や整形外科を受診する。特に(1)~(3)全てに該当すると、関節リウマチの可能性が大きい。東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター診療部長の山中寿教授は「早期発見と適切な薬物治療により、半数以上の患者が日常生活に支障のないレベルに回復する」と話す。

症状には個人差があるが、炎症に伴う微熱が出て倦怠(けんたい)感や貧血などが起こる。痛みに加え、軟骨や骨などが破壊されて関節が変形することもあり、そこまで進行すると手術で機能再現を図るしかない。

発症は遺伝的要因よりも、環境面の影響が大きいと考えられている。日本人の3人に1人は関節リウマチのリスク遺伝子を持つが、発症するのは人口の約0.5%だ。

引き金になるのは妊娠・出産や感染症、骨折など大ケガ、精神的なストレスなど。喫煙習慣や歯周病が発症を招くこともわかってきた。山中教授は「たばこは引き金になるうえ、発症後の重症化ももたらす。関節リウマチのリスクがある人全てに、即刻禁煙を勧めたい」と強調する。

診断には血液検査や画像検査を用いる。治療方針は個々の症状やライフスタイルによって異なる。リウマチ科や膠原病科で、薬物の知識と治療経験が豊富な「リウマチ専門医」に相談するとよいだろう。

かつては痛みを抑える対症療法しかなかったが、免疫を抑制する抗リウマチ剤が開発された。21世紀に入り、遺伝子工学を活用した生物学的製剤(注射、点滴)やJAK阻害薬と呼ばれる内服薬が登場。現在は関節の破壊の進行を抑えられるようになった。

痛みや炎症を抑える抗ステロイド薬などを併用し、仕事や家事をしながら寛解(生活に支障がない程度に症状が治まった状態)を目指すことは十分可能。「発症から約2年の間に薬を服用すると、経過が良くなることがわかっている」(竹内教授)

治療は10~20年ほど続く。その間処方される生物学的製剤(現在8種類)の費用は月額5万~10万円(3割負担の場合)。病気とうまく付き合いながら寛解を目指すには、経済面に加え、家族による心身両面の支援が欠かせない。

関節リウマチは関節だけでなく全身の病気だ。十分な安静を心がけよう。日常生活では疲れをためないことが大切。十分な睡眠に加え、昼寝やこまめな休息などで体調を整える。関節の痛みは冷えると強まるので、長袖の衣類などで保温するとよい。

関節の機能や筋力を保つために運動も重要。痛みが落ち着いたら、主治医の指示に従って、関節を保護しながら手足を動かす。翌日に疲れが残らない程度が目安。無理せず気長に取り組むとよいだろう。

(ライター 大谷新)

[NIKKEIプラス1 2019年2月16日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_