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ジュエリー気軽に選んで ケイ・ウノ、自由が丘店改装 普段使いに照準

日経MJ

2019/2/6付

基調色だった黄色を差し色に抑え、落ち着いた内装にした(東京都目黒区)

オーダーメード宝飾品のケイ・ウノ(名古屋市)は自由が丘店(東京・目黒)を1月24日リニューアルオープンした。これまでブランドのカラーだった黄色を基調とした内装を改め、落ち着いた色合いを採用。普段使いの宝飾品を買い求める顧客が多いことに着目し、商品を見比べやすいよう店内の回遊性も高めた。立ち寄りやすい店舗で顧客の来店頻度を高めたい考えだ。

ケイ・ウノは1981年に名古屋で創業した。自由が丘店は1999年に関東初の店舗として進出し、2019年に20周年を迎える。同社は全店舗の売り上げの約8割を婚約・結婚指輪などのブライダル商品が占めるが、自由が丘店は6割にとどまり、普段使うファッションジュエリーを選ぶ顧客が4割と比較的多い。

このため開業20年を迎えて初めて実施した改装では、気軽に立ち寄りやすい内装にを心がけた。

内装は壁や調度品は落ち着いた淡いピンクをベースした。木目を生かした棚は「新たに4カ所増やし、縦長の店の奥まで歩いて見て回れる顧客の動線を意識した」(同社担当者)。娘と来るという女性客は、「新しい店舗は居心地がよく気分がいい」と好印象だ。

リピーターが多い自由が丘店ならではのサービスも始める。同店では手持ちの宝飾品のリフォームサービスを請け負い、来店客の実に3割がリフォームサービスを利用する。ただ、従来は非常に小さな宝石は再利用できず、加工せずに顧客にそのまま引き渡す場合が多かった。

同店ではこうした小粒の石を活用し、樹脂でひとまとめに固めてペンダントトップに生まれ変わらせた商品をつくる。

価格は2万8000円から。地金はシルバーと14金のイエローゴールドから選べる。チェーン代は別で、3月1日から31日まで自由が丘店限定で発売する。

ケイ・ウノは元来、顧客の要望に応じて宝飾品をオーダーメードで作るサービスに強みを持つ。リフォームサービスでも同様に顧客の要望に寄り添うが、裸のまま返さざるを得ない宝石についても「活用する提案がしたかった」(同店の中尾美幸店長)のだという。

リフォームの場合、デザインに対する要望だけでなく、宝飾品そのものにまつわる思い出を話す顧客は多い。内装を落ち着いた雰囲気に切り替えたのは、顧客がリラックスできる環境にこだわってのことだ。地域に根ざした店作りが、新たなブランドのファンを呼び込みそうだ。

(友部温)

[日経MJ 2019年2月6日付]

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