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薬剤師と薬局のマッチング 知識蓄え、成績トップに メディカルリソース 村畑道徳さん

2019/1/31付

メディカルリソースの村畑道徳さん

調剤薬局大手の日本調剤は、求人する薬局と求職する薬剤師を仲介する人材派遣事業会社、メディカルリソース(東京・千代田)を傘下に抱える。紹介数は年間1500人以上。大阪支店(大阪市)を管轄する次長の村畑道徳さん(33)は求職者それぞれの希望条件に耳を傾けながら、本音を探り最適なマッチングを目指している。

2012年にメディカルリソースに入社した村畑さんの前職は、住宅のドアを作る建築資材メーカーの営業だった。新卒で入った不動産会社から転職したが、仕事内容は事前に人材仲介会社から聞いていたイメージからはほど遠いものだった。大工と並んで作業する機会が多く、「営業職への思いと、私と同じような転職のミスマッチを無くしたい」と半年で飛び出し、人材派遣の営業職に就いた。

当時26歳。新天地での仕事は、求職する薬剤師の相談に乗って新たな職場を案内する転職コンサルタントと、人手を求める薬局の開拓の大きく2つ。だが想像と違う市場環境にカルチャーショックを受けた。

「薬剤師は人手不足で売り手市場。給与水準が高く、自宅からの距離や勤務面など待遇で選ぶ人が多い」。勤め先が変わっても薬剤師の職務に大きな変化はないため、会社の展望や安定性が最優先されないことを知る。しかし薬剤師や薬局オーナーと接するうちに「ただ薬を渡すだけでなく、培った知識や経験から患者とそれぞれの対話ができる貴重な仕事だと学んだ」。

◇  ◇  ◇

業界に転身してもう一つ気付いたことがあった。「人材関係の営業はとにかく口がうまい。優秀な先輩を見て、紹介先を魅力的に見せる『転職のプロ』か、医療の専門的な会話もこなせる『医療職のようなコンサル』の2パターンに分かれると気づいた」

話術を鍛えるため、村畑さんは営業で同席した先輩の会話を録音した。何度も聞き返し、自身の会話と比べた。さらに当時は、医薬品の専門用語など聞き慣れない単語も多く、「対等に話せると思ってもらえる存在になりたい」という一心で薬の名前や成分、効果を頭に詰め込んだ。求人する薬局の傾向を知るには「どんな薬が出るか」「患者に多い症状は」といった質問は不可欠だからだ。

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