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あふれる豚肉、甘辛タレに舌鼓 北海道・帯広の豚丼

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NIKKEI STYLE

豚丼と聞いて多くの人が思い浮かべるのが牛丼チェーンのメニュー。輸入牛肉の調達が難しくなった時期に現れ、今やすっかり定番になった。北海道・帯広が発祥とされる豚丼はどんぶりが隠れるほど豚肉があふれ、見る人を圧倒する。しょうゆベースの甘辛いタレを絡めた焼き豚をご飯に乗せたシンプルな料理ゆえに地元では肉やタレへのこだわりが強い。もとは慣れ親しんだ家庭料理だが、帯広の食を代表する存在に成長し、観光客の胃袋を満たしている。

帯広市内のぶた丼のとん田で出された「バラぶた丼」の大盛りは、どんぶりのご飯の上に焼いたバラ肉が18枚折り重なっている。バラの花を思わせる肉の盛りつけには思わず目を見張る。

見栄えに加え、2代目店主の小野寺洋一さん(42)が特にこだわるのは肉とタレだ。十勝産の豚肉を厚めに切り、しょうゆに砂糖や水あめなどを加えた店独自のタレを絡めて焼く。網焼きの肉は上から加熱し、脂が下に落ちるようにした。「煙が出にくく豚とタレのうまさが味わえる」(小野寺さん)工夫という。厚みのある肉のかみごたえとタレの甘辛さで食が進む。

店は先代が営む精肉店を改装し2003年に開業。17年に移転し、移転前の店はタレを作る工房に特化した。

帯広の豚丼人気に火がついたのはここ10年ほどのこと。テレビ番組で話題になり、豚丼を出す店が増えた。帯広観光コンベンション協会によると、帯広市とその周辺で店の数は200以上。「交流サイトで人気が広がり豚丼を食べに帯広に来たという観光客もいる」と担当者は話す。

帯広の豚丼の歴史をひもとくと、地元で長年親しまれた家庭料理に行き着く。帯広在住50年近い観光ガイドの安田愛子さん(79)は「ご飯と豚肉、調味料だけで手軽に作れる良さがある」と指摘する。

JR帯広駅前に店を構え、豚丼の発祥とされる専門店が1933年創業の元祖豚丼のぱんちょうだ。豚ロースを炭火焼きにし、当時から伝わるタレをからめる味を代々引き継ぐ。豚肉の甘さに、炭火特有の香ばしさが口の中で広がる。3代目店主の阿部孝之さん(78)は「タレを作れるのは私と4代目だけ」と秘伝の味に胸を張る。

帯広市内に本店を置く専門店、ぶたいちではカツオと昆布でとったダシ汁をかけて食べる豚丼が人気。帯広の3店に加え、東京・人形町や埼玉県越谷市に店を構え、名物の豚丼が道外でも味わえる。

<マメ知識>開拓移民が持ち込む
 諸説あるが、帯広と豚肉との出合いは北海道開拓が盛んだった明治中期までさかのぼる。静岡県から入植した開拓移民が連れてきた4頭の豚が、帯広で豚が飼育される始まりとされる。帯広観光コンベンション協会によると、「牛は牛乳、馬は(畑を耕したりする)馬力、豚は食料」という考え方から、豚肉の食文化が徐々に広がっていったという。帯広市在住で郷土料理研究家の村田ナホさん(82)は「豚肉は安くて、栄養豊かな食材。地元で慣れ親しまれ、帯広の豚食文化が育まれた」と語る。

(釧路支局長 白山雅弘)

[日本経済新聞夕刊2019年1月31日付]

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