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生活習慣病治療の支援アプリ続々 血圧など手軽に記録

2019/2/6 日本経済新聞 夕刊

生活習慣病の治療や予防を支援するスマートフォン(スマホ)のアプリが増えている。高血圧症や糖尿病の患者が日々の血圧や血糖値を測定してアプリに入力。手軽に記録を続けられる。医師や専門職がつぶさに把握することで、適切な薬の処方や、きめ細かい健康指導につながる。医療機器の一種として保険適用を目指す動きも出てきた。

患者がアプリで記録した血圧の値は医師に共有される(川崎市のはとりクリニック)

「朝晩の血圧は毎日パソコンで記録していたが、スマホアプリで簡単になった」。高血圧症を治療中の川崎市の会社員、村田恭夫さん(58)はこう語る。

使っているのは健康管理アプリのWelby(ウェルビー、東京・中央、比木武社長)が開発した、Welbyマイカルテ。かかりつけ医のはとりクリニック(同市)から薦められた。

医師に提供するために、これまでパソコンに記録したデータから数十分かけてグラフを作成していたが、アプリなら瞬時にグラフにできる。体重も記録でき、高血圧の改善につながるよう、これまで以上に食事に気を配るようになった。

日々の記録は医療機関も共有する。はとりクリニックは1年前にアプリを導入し、50人ほどの患者が使っている。各患者が記録した血圧値などは医師もパソコンで確認できる。

羽鳥裕院長は「高血圧の患者の通院頻度は3カ月に1度。アプリで患者の状態をこまめに把握できる」と話す。高血圧症の患者への薬の処方を減らしたうえで「血圧がピークの期間だけ追加で服薬してもらうといったきめ細かい診療につながる」という。

このアプリではスマホで撮影した食事の画像も記録できる。糖尿病患者にとっては血糖値のコントロールは重要で、食事療法は欠かせない。アプリを通じて管理栄養士が患者の日々の食事内容をチェックし、指導に生かす事例もある。

調剤薬局大手の日本調剤は、服用した薬などを記録するお薬手帳アプリ「お薬手帳プラス」を開発。会員数は30万人超で、紙のお薬手帳の機能に加え、血圧や血糖値なども記録できるのが特長だ。

服薬の履歴に加え、日々の血糖値や血圧の推移といった情報を患者から得られれば、医師から処方された薬や用量が適切か、薬のプロの目線で確認しやすくなる。

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