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冬のかくれ脱水に注意 乾燥で進行、長風呂はNG

コップ1杯こまめに補給/入浴は10分以内に

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NIKKEI STYLE

脱水症といえば暑い季節の印象がある。実は冬は、気づかぬうちに体の水分が不足する「かくれ脱水」が起こりやすい。空気が乾燥しているので、体内の水分が奪われやすくなるためだ。兆候や対策を知ろう。

かくれ脱水とは、体から体重の1~2パーセント相当の水分量が失われた状態を指す。成人の場合、汗以外に皮膚や呼気から体外に出ていく水分量は1日に体重1キログラムあたり15ミリリットルといわれ、体重60キログラムの人で1日に900ミリリットルの水分が失われる計算になる。済生会横浜市東部病院(横浜市)患者支援センター長の谷口英喜氏は「湿度が低く、空気が乾燥している冬は、体の中から水分がより奪われやすくなる」と指摘する。

気温の低い冬は、少しの運動や暖房などでも汗をかきやすくなっているが、自覚しづらい。体感温度が低いため、喉の渇きにも気付きにくく、水分補給が不足しがち。外出先や夜間のトイレを減らそうと、水分摂取を控える人も冬に増える。これらの要因がかくれ脱水を引き起こす。

夏の脱水が暑さや発汗で急速に進むのに対し、冬のかくれ脱水はゆっくりと進行するため、気付くのが難しい。「食欲の低下や倦怠(けんたい)感といった体調不良は、かくれ脱水が原因の場合も多い」(谷口氏)。皮膚が乾燥する、唾液の量が減って口の中がねばねばする、脚のすねにむくみが出るといった兆候が見られることもあるという。

かくれ脱水の状態だと、鼻やのどへの異物の侵入を防ぐ粘膜の水分量が減るため、インフルエンザやノロウイルスによる胃腸炎など感染症にかかりやすくなる。感染症を発症すれば高熱や下痢、嘔吐(おうと)などでさらに水分が失われ、脱水症に陥ることもある。「放置していると脱水が進み、様々な病気のリスクとなることがある」(谷口氏)

医学博士で東京都市大学(東京・世田谷)人間科学部教授の早坂信哉氏は、「入浴中の事故死の原因で、急激な温度差による血圧の変動がもたらす『ヒートショック』に次いで多いのが、かくれ脱水が引き金になる『浴室熱中症』だ」と話す。体の水分が不足した状態だと「入浴で上昇した体内の熱が放出できず、熱中症のような状態になる」。

予防には、こまめな水分摂取が不可欠。「就寝前や起床後、食事中や食間などにコップ1杯の水分を取り、1日に1~1.5リットルの水分を取って」(谷口氏)。早坂氏は「入浴の前後には水分の摂取を。ミネラル入りの麦茶には血流を促す効果があるという報告もあり、浴室熱中症の予防におすすめ」と助言する。

利尿作用があるアルコールを飲んでも、水分摂取にはならない。谷口氏は「かくれ脱水は飲酒時にも起こりやすい。酒量と同量の水分を摂取するといい」と勧める。

寒い冬はつい長湯しがちだが、湯温は40度程度、つかる時間は10分以内を目安にする。10分未満でも額などから汗がにじんできたら、湯船から出る。「発汗は体温が0.5度程度上昇しているサイン。そのまま入浴を続けると、体温が上がりすぎて、ぼんやりするなど『のぼせ』の状態から浴室熱中症になる」(早坂氏)

感染症や浴室熱中症などで脱水が進んだ場合は、人間の体液に含まれる電解質が素早く吸収できる経口補水液の摂取が有効だ。症状が改善しなかったり、下痢や嘔吐が激しく水分が取りづらかったりするときは受診する。

脱水を意識しにくい冬の間も、日々の水分摂取量を意識しよう。高齢者は特に喉の渇きを感じにくく、食事量が不足しがちで、かくれ脱水に陥るリスクが高い。意識的に水分を補給して、予防・改善を心がけたい。

(ライター 田村知子)

[NIKKEIプラス1 2019年1月19日付]

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