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時短家事

冬物衣料に乾燥機 ダウンにふんわり感 洗濯家 中村祐一

2019/1/8付 日本経済新聞 夕刊

以前このコラムで、乾燥機を洗濯に積極的に取り入れることを提案した。乾かす目的だけで乾燥機を使っても、干す時間と手間を減らす効果は大きい。今回は一歩踏み込んで、時短に加えて快適度もアップする、冬ならではの使いこなし術を紹介したい。具体的には、短時間で冬の必須アイテムをふんわり仕上げるワザだ。

冬に活躍するアイテムの代表格であるダウンジャケット。最近は家庭で洗えるものも少なくない。「収納する前はプロに頼みたいが、シーズン中は自宅で洗いたい」と考える読者も多いだろう。

自宅で夜に洗うと、翌朝に着ていくこともできる。クリーニングに出して、引き取りに出向く手間が省けるうえ、自分の好きなタイミングで洗える利点がある。

ただ、仕上がりはどうだろうか。ハンガーにかけて乾燥させるだけではボリュームが戻らないことが多い。この状態だと見た目がよくないうえ、保温力に欠けるので着ていても暖かく感じない。

ダウンジャケットの自宅洗いで重要なのは、実は洗濯後の乾かし方だ。暖かさを取り戻すには、羽毛の周りに空気をまとわせてダウンのボリュームを回復することが必要。最も効果的なのが、乾燥機に入れることだ。ただし、シームレスタイプのダウンは、乾燥時の熱で張り合わせ部分が劣化することがあるので気をつけること。

乾燥機使用前(左上)、ファスナーを閉めてから裏返す(右上)。中でしっかり衣類がかきまざるように、入れるのは1、2着に(左下)、乾燥機使用後(右下)

洗ったダウンジャケットを自然乾燥してから、仕上げに30分程度乾燥機にかける。これだけでふんわり感が戻る。注意点は、ぬれたまま乾燥機に入れないこと。縫い目が縮んだり、ダウンが傷んだりしやすくなる。必ず乾かしてから乾燥機にかけよう。

取っ手など外せるパーツ類は取り外し、ファスナーを閉めて裏返しにする。パーツが乾燥機のドラムとぶつかって破損するのを防ぐためだ。ダウンジャケットの本体をクッションのようにして乾燥機に入れるとよい。

乾燥機の中でダウンジャケットがよく動き回るように、一度に乾燥させるのは1~2着にとどめたい。衣類をドラムに目いっぱい詰め込むと、かき混ぜ効果が減ってふんわり仕上がりにくくなる。

同様に、セーターなどのニット類を乾燥機で回すのもおすすめだ。完全に乾いた状態なら、10分ほど乾燥機にかけるだけでふんわりと暖かくなる。

ボタンなどが付いていれば、破損を避けるために内側にしてから乾燥機へ入れよう。朝の出勤前に試すと、ふんわり暖かいニットで出かけられるので、満足度が上がるはず。ぬれた状態で乾燥機に入れると縮むので避けよう。

ただ乾かすだけでなく、洗濯物の仕上がりをよくするためにも役立つ乾燥機。有効に活用してほしい。

中村祐一(なかむら・ゆういち)
1984年生まれ。クリーニング会社「芳洗舎」(長野県伊那市)3代目。一般家庭にプロの洗濯ノウハウを伝える「洗濯家」として活動。「洗濯王子」の愛称でメディア出演も。

[日本経済新聞夕刊2019年1月8日付]

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