セレクトショップのTOKYO BASEが9月に立ち上げたカジュアル衣料ブランド「パブリック トウキョウ」の「ウィメンズ新宿店」（東京・新宿）が新規顧客を開拓している。高品質の商品を高い原価率で生産するノウハウを生かし、カジュアル領域に参入。接客と効率性を重視した空間づくりと商品力で、既存ブランドの不振を補う柱に育てる方針だ。
■顧客と友人のような関係性
「店員さんとお話ししていると楽しくて、つい買ってしまった」。新宿駅前の商業施設内にある新店で買い物を終えた女性は語る。間口を広く取った店舗には開放感があり、足を踏み入れやすい雰囲気が漂う。気軽な気持ちで店に入って商品を眺めていると、笑顔の店員が話しかけてきたという。
フレンドリーな接客はTOKYO BASEが「STUDIOUS（ステュディオス）」などの店舗で培ってきた強みの1つだ。店員が来店客に積極的に話しかけ、時には連絡先を交換して店外でも交流することもある。友人同士のような関係性を築き、時にはおすすめの商品を提案する。同社ならではの接客力は新ブランド「パブリック トウキョウ」でも生かされている。
