年末掃除は参加することに意義 家族で時間決め一気に

NIKKEIプラス1

洗剤は使わず から拭きで

掃除といっても、面倒なことはできるだけ避けたいのが本音だろう。ならば、洗剤はなるべく使わないほうがいい。使うと確かにきれいになるが、たくさん使いすぎると拭き取る作業が大変だ。できるだけから拭きして、せいぜい水拭きで終わらせる。どうしても落ちない汚れにだけ、薄めにして洗剤を使おう。

さらに、掃除を最小限にしたい場合は、光る部分と白い部分だけにとどめよう。少し掃除するだけできれいに見える効果が高いからだ。

掃除すべきなのは、電灯や鏡、窓などが光る部分、金属製ならドアノブだ。白いスイッチパネルも忘れがちだが、汚れは目立つ。白い家電も使用頻度の高い場合、よく触れる部分が汚れている。住まいを見渡し、光る部分と白い部分に付箋を貼ってまわるのもいい。掃除し終わったところではがす。

できるだけ、みんなでワイワイと楽しく、しゃべったり歌ったりしながら掃除するのがベスト。自分ひとりだけ取り残されると同じ作業でも寂しくなってしまう。一人暮らしなら音楽を流しながら掃除するのもいい。

便利になったり生活様式が変化したりして、家族で共同作業をする必要がなくなりつつある。掃除は、家族が共同作業をする貴重な機会にもなる。一緒に作業しながら「こりゃ手ごわいな」「頑固な汚れだ」と苦労を共有し、さらに「きれい!」「スッキリした」と共感できる。

こうした気持ちの積み重ねが、一緒に住む人を家族としてつなげてくれるのではないだろうか。

大掃除は年末には向かないが、こうした意味があると考えれば、新年を迎えようとするこの時期に掃除をする価値はある。

(家事ジャーナリスト 山田 亮)

[NIKKEIプラス1 2018年12月15日付]

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