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売れる営業 私の秘密

転機はカジノ 客に寄り添う提案「企業開拓の達人」に 損害保険ジャパン日本興亜 八島慎士さん

2018/12/6付

そんな八島さんも、入社後数年間は失敗続きだった。提案書の作成期限を守れず、怒られたこともあった。

転機となったのが海外のカジノに行ったときだ。「仕事がうまくいかないと、人生が終わったように感じていた」といい、カジノでも自分は負けると思い込んでいた。

だが、ルーレットで遊んでいて1つのことに気づいた。前のボールが赤いマス目に入ったからといって、次も赤に入るとは限らない。「今までがダメだからといって、次もダメとは限らない」と気づき、心機一転。知識をつけ、目の前の課題を一つ一つ解決し、軌道に乗り始めたのは入社から4~5年たった頃だった。「解決できない問題はない」という自信もついた。

◇  ◇  ◇

17年春に太田支社に赴任して早々、八島さんの手腕が試されることがあった。

「うちには他社も来てますよ」。担当交代のあいさつで建設会社の社長は他社への切り替えをちらつかせた。

公共工事を受注する際は、建設会社は履行保証保険に入ることが求められる。受注した会社が倒産などで工事を履行できなかった場合に備える保険のことだ。保険料の上限は、損保会社が企業の業績を見て決めている。

その建設会社は成長戦略を描いていたにもかかわらず、保険金の上限がネックとなり、大きな工事を受注できないでいた。上限の引き上げは、八島さんの前任者からの懸案事項だった。

そこで八島さんは建設会社の成長性を示す書類を作成。与信を管理する本社の部署に行き、社内報を見せつつ社長の人柄などを語りながら説得。上限の引き上げを実現させた。上司の東出剛直支社長も「最後まで諦めず、誰よりも粘り強い」と評価する。

仕事を通して自身の成長を感じている八島さんは、さらに自分を追い込むために「将来、海外でも仕事をしてみたい」と話す。

(花田幸典)

やしま・しんじ
2009年立大経卒、損害保険ジャパン日本興亜入社。熊本支店や足利支社を経て、17年4月から群馬支店太田支社に勤務。入社から一貫して、法人や個人向け保険商品の販売に取り組んでいる。

[日経産業新聞2018年12月6日付]

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