洗濯機の掃除 細かい部分も忘れずに洗濯家 中村祐一

2018/12/9

皆さんは自宅の洗濯機はきれいだと自信をもって言えるだろうか? 洗濯機の掃除をすると、「洗濯はいつも洗濯機任せ」という人ほど汚れや傷みに気づくはずだ。

年末はぜひ、洗濯機を大そうじしたい。きちんとお手入れすれば、洗濯機も本来の性能を発揮しやすくなる。日々の洗濯で無駄な時間を割いたり、ストレスを感じたりすることも減るはずだ。

洗濯機をきれいにするとき、ポイントとなる箇所は3つある。「部品など細かい部分」「洗濯中は陰になっている箇所」、そして最も重要な「洗濯槽」だ。

まずは洗剤投入ケースやごみ取りネット、乾燥フィルターなどの細かい部分から。これらに手入れが行き届いていないと、汚れや嫌なニオイを招くだけではなく、洗濯機が正常に機能しなくなることがある。「運転時間や乾燥時間が長くかかる」「乾燥不良になる」など洗濯の質が下がり、時間や電気代が余計にかかる原因になる。

外せる部品は外して洗う。投入ケースには固まった洗剤や柔軟剤がこびりつきやすい。外したあとの本体部分も案外汚れているので、歯ブラシなどを使い、細かいところの汚れも落とそう。

ごみ取りネットは裏返しにして、クズをかき取る。乾燥フィルターは乾いたタオルなどで拭き取ると簡単にきれいになる。排水フィルターも外してしっかりとこすり洗い。細かい汚れは、水につけながら歯ブラシを使うと落ちやすい。

パッキンや蓋の内側など洗濯中に見えなくなる箇所は、糸ぼこりや洗剤カス、こぼした洗剤などが蓄積して意外と汚れている。ここが汚れていると、洗濯物に汚れやクズが付くおそれがある。タオルやティッシュペーパーを手に巻き付け、裏側などもできるだけ汚れを拭き取ろう。

手が届かない部分は、歯ブラシなどでこすって汚れを落としてもよい。洗剤カスが固まっている時は、お湯をかけてこすると効果的だ。あまり熱いと洗濯機の故障につながる可能性があるので、50度以下のお湯を使うとよい。

最後は、一番重要な洗濯槽。見えている部分はそんなに気にならないと思うが、裏側はかなり汚れている可能性がある。

まず、洗濯槽に満水の(ドラム式洗濯機の場合はバケツ1杯分ほどの)お湯を入れる。ためるお湯は、50度前後がベストだ。そこに「過炭酸ナトリウム」という粉末の酸素系漂白剤を、水10リットルに対し50グラムを目安に入れる。続いて「つけおき洗い」や「槽洗浄」などのコースを選べば、あとは洗濯機にお任せでよい。すぐに洗濯の予定がなければ、長めの洗浄時間のコースを選ぶと効果がアップする。

中村祐一(なかむら・ゆういち)
1984年生まれ。クリーニング会社「芳洗舎」(長野県伊那市)3代目。一般家庭にプロの洗濯ノウハウを伝える「洗濯家」として活動。「洗濯王子」の愛称でメディア出演も。

[日本経済新聞夕刊2018年12月4日付]