つなぎに鉢巻き「コジ丸」 ミニ四駆で親子の心つかむコジマ 大浦哲さん

コジマの大浦哲さん
コジマの大浦哲さん

家電量販大手ビックカメラ傘下のコジマは、自動車模型の「ミニ四駆」を集客の目玉として押し出している。約140店舗のうち半数にコースを設置し、2017年からは全国大会も開催。「MCコジ丸」の愛称でレースを実況するのは、営業企画室課長、大浦哲さん(42)。子供に大人気で、家族連れの集客に貢献している。

「カーブを曲がりきりー、ジャンプもクリア! ゴール!」――。10月上旬、横須賀市の横須賀ドライビングスクールで行われたイベントで、赤いつなぎに鉢巻き姿の大浦さんの声が響いていた。

同施設の一角にコースを設け、ミニ四駆やパーツを販売。初心者向けにマシン作り体験も実施した。大浦さんは手が空くと、「コジマの店舗でも走らせられるので、お気軽にお越しください」と来場者に声をかける。

ミニ四駆はタミヤ(静岡市)が販売する電池で走るモーター付きのプラモデル。車体に穴を開けて軽くしたり、強力なモーターやコースに合わせたパーツを取りつけたり、自分なりの「改造」も楽しめるのが特徴だ。

これまでもミニ四駆をテーマにしたマンガやアニメなどが流行しており、今は第3次ブームとされる。子供の頃に楽しんだ世代が親になり、子供と一緒に楽しむ「現役復帰」がみられるという。

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大浦さんは1998年にコジマに入社。店舗勤務や広告、営業畑を歩んできた。2016年9月にミニ四駆関連の企画担当になったが、ミニ四駆に触るのは小学4年生以来で、とまどいもあった。

「実況」も初めて。タイミングよくレースの進行を描写して臨場感を出さないと、会場は盛り上がらない。スムーズに言葉が出て来なくて上司から「きょうの実況は50点だね」と辛い評価を受けたこともあり、練習を重ねた。例えば外食時に、見知らぬ客が食事をする様子を「何を食べるのか?」「口に含んだ!」など、タイミングよく言葉にしていく。また、実況には「選手は手を合わせています。この思いは届くのかー」など、選手の様子も盛り込む。選手や観客が一体となった盛り上がりにつながるという。

17年には初めて全国大会の「コジマKING CUP(キングカップ)」を開催。18年も2回目を開催したところ、昨年より参加者は増えたという。横須賀のドライビングスクールや公共施設などで体験イベントも行い、店舗外でも認知度を高めている。

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