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家事にスマホ・デジカメ活用 動画保存で掃除も楽しく

NIKKEIプラス1

2018/11/24付

吉川 秀樹撮影

家事に家族で楽しく取り組む工夫として、デジタルカメラやスマートフォン(スマホ)を取り入れてはどうだろう。家事にカメラを役立てる方法を紹介しよう。

デジカメやスマホで手軽に撮影ができるようになり、写真データがメモ代わりに使えるようになった。これが家事にも大いに役立つ。

まずは、年末に向けた掃除に取り入れたい。日程だけでなく、掃除箇所を洗い出そう。そのとき、デジカメやスマホで汚い状態を写真に撮ろう。掃除が終わった後にも撮影し、比較すると「見違えるほどきれいになった!」と、達成感が味わえる。

掃除の前後だけでなく、片付けや掃除中の途中の様子を撮影するのもおすすめ。通常のビデオより、静止画をつないで動画のように見せる「タイムラプス」動画なら、非日常感が楽しめる。

気合を入れてどんどん片付けたり、逆にやる気をなくして停滞したり。家族や自分がコミカルな動きで部屋をきれいにしていく様子が、コマ送りマンガや昔の喜劇映画のよう。途中でサボる様子がバッチリ残るので、防止効果も期待できそうだ。

デジカメはこの機能が付いた機種に限られるが、スマホの場合、iPhone(iOS8以降)はカメラアプリを起動すると写真やビデオなどと並ぶタイムラプスモードを選ぶ。アンドロイド端末はアプリ「ラプスイット」などをダウンロードして使う。カメラを固定する三脚を使えば本格的に楽しめる。

写真データを記録メモとして活用すると便利だ。

片付いた状態を撮っておくと他人も参考にできる。本棚や調理用具は、普段読む人や調理をする人にとって使い勝手がいい状態にしてあるからだ。時々他の人が利用し片付けた後、探さなくてはならない手間が不要になる。子どもに日々の片付け目標として印刷し貼っておくと効果的だ。

■消耗品メモでついで買い

消耗品のメモに有効。電球や電池は品番が印刷、刻印されているので、撮っておけば間違えずに済む。トイレットペーパーやティッシュペーパーも家族の定番品があるなら撮っておこう。誰かが買い物へ行くとき、「ついで買い」が頼みやすくなる。

家電は本体の品番を控えるのがコツ。エアコンや加湿器、冷蔵庫の製氷機などのフィルター、洗濯機の洗剤トレイや糸くずフィルター、掃除機のゴミパックや延長管、ノズル。消耗品はアイテムが多い。

食事にも生かせる。毎食分写真を撮って記録するとカロリー摂取が多いかどうか、客観的に確認できる。家庭では作り手が高カロリー食を好むと、影響が家族に広がる。便秘がちな人は食事内容を記録し検証すれば原因や対策がわかるかもしれない。食事の記録は体調不良の原因究明に役立つ。自分はたまに起こる下痢の原因がメロンで、アレルギーがあると分かった。

毎食記録すると、同じような料理が続いていることに気づける。あまりに同じ物が続くと栄養の偏りが気になる。また、自分は長女が2歳前後のとき、毎日野菜いためを作り続けていた記録がある。それによりメニューを考える余裕もない育児ノイローゼの症状がでていると判明した。

■失敗の記録も教訓として

失敗は記録しておくといい。皿を割ったり、スープを煮詰めたり、ティッシュペーパーを洗濯したり、包丁で指を切ったり。悲惨な目に遭うこともある。誰にも文句は言えないし、もう少し気をつけていればと自分を責めてしまう。

だからこそ、失敗を写真に撮り、教訓にするのは悪くない。可能ならばSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿し、仲間たちの「私もたまにやってしまう」「あるある」という共感を得られれば、少しは心身の痛みが和らぐだろう。

家事にデジカメを取り入れ、我が家では掃除や片付けに楽しむ要素が加わった。とくにタイムラプス動画を撮影することで、家族がコミカルに動き、片付いていく様子を、後で一緒に確認できるのが楽しい。掃除の前後を比較すると次の掃除の目標になる。あわよくば「もっとキレイに」という意欲につながる。

年末掃除を意識する時期。デジカメを活用し楽しいイベントにしてはどうだろう。

(家事ジャーナリスト 山田 亮)

[NIKKEIプラス1 2018年11月24日付]

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