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発達障害、親子で治療 接し方指導など相乗効果も

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NIKKEI STYLE

「じっとしていられない」「注意力が欠ける」といった症状がある注意欠如・多動症(ADHD)など、発達障害の改善に親子で取り組む試みが注目されている。親が子への接し方を体系的に学ぶ「ペアレントトレーニング」を試みるクリニックもある。また子どもの親が「大人の発達障害」と診断されるケースが少なくなく、親子が並行して治療を受けることで相乗効果が期待できる。

茨城県つくば市にある発達障害専門の医院「筑波こどものこころクリニック」。子どもたちが親や家族に連れられて関東一円や遠方からも通院している。学校やかかりつけの小児科医からの紹介や、本やインターネットの知識で子どもの発達障害を心配して訪ねてくる親も多い。

クリニックでは火曜日の午前、発達障害の子どもの保護者が数人集まって「ペアレントトレーニング」のグループ講習を受けている。心理士が講師となって、子どもの好ましい行動や好ましくない行動の見分け方、褒め方のコツ、効果的な指示の出し方といった子どもへの接し方を実例を通じて学んでいく。

講習はベーシックコース、アドバンスコースそれぞれ6回ずつ。同クリニックがこうした試みを始めたのは「家族が子どもの過ごしやすい環境を整え、症状を緩和するような接し方を実践することが、治療効果を上げることにつながる」(院長の鈴木直光医師)ためだ。

医師など専門家で組織する日本ペアレント・トレーニング研究会も発足。トレーニングの普及を目的に、自治体や医療関係者向けの研修などに取り組んでいる。

ADHDのほか、他者とコミュニケーションを取ることが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害は、脳の働きの偏りが原因とされ、遺伝要因が強いと考えられている。

鈴木医師によると、クリニックに来た子どもの家族についてヒアリングすると、親の片方ないしは両方がいわゆる「大人の発達障害」と判断されるケースが半数以上に上り、親子がそろって治療を受けるケースが増えているという。

両親ともに発達障害が疑われる場合、典型的なのは、「父親が自己中心的な性格のASD、母親がADHDの中での不注意タイプという組み合わせ」(鈴木医師)だという。

こうした家庭では、父親が妻や子にイライラを募らせて暴力を振るうなど問題を抱えていることも多い。子どもの治療を進める上でもマイナスとなる。「子どもの治療と並行して、親にも発達障害の治療を受けてもらうことを勧めている」(鈴木医師)という。

親子で並行して発達障害の治療に取り組むやり方は様々だが、ADHDを対象とする薬物治療が行われることが多い。「発達障害の代表的な症状であるADHDとASDの2つは密接に関連しており、この濃淡の違いが個々の症状として表れている」(鈴木医師)

 日本では2012年から、子どもだけでなく成人のADHDの薬物治療ができるようになった。ADHDを主体に治療することで発達障害の諸症状を緩和できる可能性が高いという。

同クリニックは、ADHDとASDの症状を併せ持つ親子約20組を対象に、親子で並行して治療に取り組んだ結果をまとめている。親側では子に怒鳴ったりたたいたりするようなネガティブな関わりが減り、子を褒めたり認めてあげるようなポジティブな関与が増えたという。

◇  ◇  ◇

音楽療法なども

注意欠如・多動症(ADHD)は、年齢や発達の水準からみて不相応な「多動性」「衝動性」「不注意」の3つの症状が特徴だ。子どもの場合、教室でじっと座っていられなかったり整理整頓が苦手といった症状、大人の場合は仕事でケアレスミスが多いなどの症状が代表的だ。

有病率は子どもが約5%、成人で約2.5%とされる。ADHDの症状は加齢とともに緩和することが多いが、就職や子育てなど生活環境の変化がきっかけで症状が悪化するケースもある。

治療は薬物治療と非薬物治療に分けられる。薬物治療では日本では小児向けが3種類、成人向けが2種類ある。非薬物では音楽に合わせて体を動かす音楽療法や怒りなどの感情をコントロールする方法を学ぶプログラムなどがある。

(編集委員 吉川和輝)

[日本経済新聞夕刊2018年11月14日付]

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