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冬の口の渇き、ドライマウス? 3カ月続くなら病院へ ストレス、筋力低下、加齢…要因は複合的

NIKKEIプラス1

2018/10/20付

PIXTA

暖房を使う季節になると口の中が渇く、ネバネバして口臭が気になる、塩辛いものを食べると舌が痛くなる……。その症状はドライマウスかもしれない。原因を知り、生活の改善に取り組んで緩和しよう。

酒を飲んで眠ったときや、仕事で緊張したときなど、口の中がカラカラに渇くことがある。ときどきなら誰でも起こるが、3カ月以上続くならドライマウスの可能性がある。

ドライマウスとは、唾液が減り口の中が乾燥する状態を指す。口がネバついたり、口臭が気になったりするほか、食べ物が飲み込みにくい、滑舌が悪くなるといった症状が出る。舌や粘膜が刺激されて痛む場合もある。

患者は50代以降の女性に特に多い。更年期に女性ホルモンが減ると、体内の分泌腺の機能が低下し、唾液が減るためだ。加齢などによるかむための筋力低下も原因の一つ。唾液腺は筋肉の力を借りて唾液を分泌する。口の周りの筋力が低下すると、唾液の分泌も減る。

近年は若い人にもみられるようになり、患者は増えている。鶴見大学歯学部(横浜市)の斎藤一郎教授は「海外では4人に1人がドライマウスだという報告がある」と話す。

世代を問わず、ドライマウスの原因になるのがストレスだ。唾液の分泌は自律神経の影響を受けており、リラックスすると分泌が促されるが、緊張すると交感神経が高まって分泌が減る。

はまの歯科医院(横浜市南区)の浜野弘規院長は「不安を感じている患者も多いので、30分ほどかけてじっくり話を聞く」と話す。心理療法的アプローチを実施することで、患者の苦痛が和らぐことも多いという。

医薬品の副作用の一つ「口渇(こうかつ)」が原因という例も多い。糖尿病の場合も脱水傾向になり、口の中が常に渇くようになる。斎藤教授は「ドライマウスの原因は多種多様。しかも、いくつかの原因が複合的にかかわって発症する」と指摘する。

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