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私の課長時代

普及期のワイン営業、衰退する酒販店と二人三脚 キッコーマン社長 堀切功章氏(上)

2018/10/16付 日本経済新聞 朝刊

キッコーマンの堀切功章社長

■キッコーマンの堀切功章社長(67)が掲げる現場主義の原体験は酒類販売部の課長時代にあった。

酒販店向けの営業部署ですが、若手の課長だった私には年下の部下は2人だけでした。みりん、焼酎・ワインの売り分けに知恵を絞り、年上の課員の営業にも同行し現場を回りました。

もともと実家がキッコーマンの創業8家の1つで、みりんを扱っていました。父も酒類を担当したことがあり、まさに家業です。若手のころみりんや焼酎の担当をしていたときに先輩からかけられた「家業だと思ってやれ」という言葉が今も心に強く残っています。

■当時は日本のワイン普及の草創期だった。

ほりきり・のりあき 74年慶大経卒、キッコーマン醤油(現キッコーマン)入社。「本つゆ」のプロダクト・マネジャーなどを歴任し、13年より現職。千葉県出身。

まだワインは消費者に浸透していませんでした。赤、白、ロゼとありますが、年配のお客様が赤ワインに期待するのは甘い味わいです。ただ、本場の赤ワインには独特の渋みがあります。試飲したお客様に「このワインは腐っている」と言われたこともありました。

そこでホームパーティーや試飲会を開き、飲み方やワインに合う料理を伝える工夫を続けました。場所は提供してもらいますが費用は我々持ちで、ワインに合う料理の用意など手間暇もかかりましたが、地道な啓発活動は有効でした。何度も試飲会やホームパーティーに立ち会いました。

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