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歯ブラシで磨けるのは7割 40歳過ぎたら歯間ブラシ

2018/10/3付 日本経済新聞 夕刊

写真はイメージ=PIXTA

「ミドル世代の体の元気は歯の手入れから」。日課になっている食後の歯磨き。だが、40歳代以降は歯周病で歯を失う人が増えてくる。働き盛りで歯科医院へ行く時間もなく、手遅れになりがちだ。効果的な歯のケアを習慣づければ、シニアになっても歯の数を十分に保って食事が楽しめるほか、様々な病気の予防につながり健康寿命を延ばすことができる。

「40歳を超えると抗菌効果がある唾液が出にくくなるほか、かむ力が衰えて口の中が汚れやすくなります。食べかすを栄養源とした細菌が増え、プラーク(歯こう)となり歯周病が悪化します」。80歳になっても歯を20本以上保とうという運動を展開する公益財団法人8020推進財団(東京・千代田)の高野直久専務理事(歯学博士)は警告する。

歯周病は働き盛りの年代の約8割が罹患(りかん)しているとされる。歯と歯ぐき(歯肉)の間の歯周ポケットにたまったプラークの中にいる歯周病菌で炎症が広がり、やがて歯を支える土台の「歯槽骨」が溶けて歯が抜け落ちる病気だ。

「加齢で歯が抜けるのではありません。毎日、正しく手入れをすれば、高齢になってもすべての歯が残せます」。公益財団法人ライオン歯科衛生研究所(東京・墨田)の後藤理絵・健診事業推進室長(歯科衛生士)は企業などに出向いて正しい口のケアを指導する。

歯の病気の予防にはまず歯磨きだが、正しく歯ブラシを使っている人は意外に少ない。力まかせに歯の表面をゴシゴシこするより、ブラシの毛を2本ずつ当てて約20回軽くブラッシングする方が効果がある。

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