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秋の夜長、夜更かし不調にご用心 休日に2時間長寝 体内時計を乱さないことが大切

NIKKEIプラス1

2018/9/15付

PIXTA

酷暑も一段落し、過ごしやすくなる秋は、つい夜更かししがちだ。睡眠不足や不規則な生活による睡眠の乱れは、多くの不調の原因になり、仕事の生産性を下げる。寝不足に陥らないコツを知っておこう。

日本人の5人に1人は睡眠で十分に休養がとれていないことが、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2016年)で明らかになった。慢性的な睡眠不足に加えて、この時期は気温や湿度が下がるため、夜遅くまで起きる人が増えがちだ。青山・表参道睡眠ストレスクリニック(東京・港)の中村真樹院長は「夜更かしせず、秋こそ睡眠を整えて心身の調子を取り戻したい」と話す。

睡眠には脳の疲労回復と記憶の整理、体の疲労回復や成長、傷付いた細胞の修復といった役割がある。睡眠の効果を十分に得るには「『睡眠時間』と『睡眠の質』『規則正しい起床と就寝のリズム』の三条件の確保が欠かせない」と中村院長は話す。「眠りが悪化すると、自律神経の働きやホルモン分泌が異常をきたし、様々な不調を招く」

成人を対象にした米国の研究によると、睡眠が不足している人の糖尿病の発症リスクは、そうでない人の2~3倍だという。血糖値を下げるインスリンの働きが低下するのがその一因だ。高血圧(2倍)や心臓病(1.3~3倍)、ぜんそく(2倍)なども睡眠の影響を受けるという。

肥満にもなりやすい。産業技術総合研究所で体内時計や生体リズムを研究する大石勝隆氏によると、「睡眠時間が短くなると、食欲を増すホルモンが増える。逆に、満腹感をもたらすホルモンは出にくくなる」。

中村院長は「睡眠不足の怖さは、慢性化すると眠気や疲労を自覚しにくくなること」と指摘する。「頭がぼんやりした状態で仕事をしてミスが増えたり、体調を崩して疾病で欠勤したりして、労働生産性は大きく低下する」。風邪や運転中の交通事故が増えるほか、うつ症状や認知症のリスクも上がる。

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