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時短家事

缶詰でデザート 果物・小豆でサクッと 管理栄養士 今泉マユ子

2018/9/16 日本経済新聞 夕刊

9月に入っても残暑が厳しく、まだまだひんやり冷たいデザートを口にしたくなる。こんな時、思い立ったらサッと作れるデザートのレシピを知っていると心強い。強い日差しのもと、わざわざ買いに出かけずに済むなら、なおのことうれしくなる。

我が家では果物の缶詰とゆで小豆の缶詰を必ずストックしている。他の缶詰と同様、常温で長期保存できるので、防災用の備蓄に加えておくと災害時のおやつにもなる。例えば、硬い乾パンを果物缶のシロップに漬けておくと、甘みが付いて軟らかくなる。乾パンにゆで小豆をのせると、おしるこサンドのようになって食べやすくなる。

果物缶は種類が多い。ミカンや桃、パイナップルなどの定番に加え、洋ナシやリンゴ、ビワ、ブドウ、アンズなど様々だ。そのまま食べたり、冷やして食べたり、フルーツポンチやみつ豆といったスイーツのアレンジに使ったり、とても便利だ。火も水も使わずに、ちょっとした仕込みだけで季節にあったデザートが用意できる。

ワインにフルーツを漬け込むサングリアは、果物の缶詰で手軽に作れる。白ワインに一口大に切った缶詰の白桃やパイナップルを入れるだけで、おいしいサングリアの完成だ。果物と相性のいいミントを加えると、普段の家飲みをおしゃれに演出できる。

果物の缶詰を使ったアイスクリームやシャーベットは、混ぜるだけで簡単に作れるので、ぜひ試してほしい。ジッパー付きの冷凍保存袋に材料を入れてもみ、冷凍庫で冷やし固めるだけ。洗い物も最低限で済むので、時短効果も抜群だ。

果物缶と同様に重宝するのがゆで小豆缶だ。おはぎや団子、おしるこにぜんざい、ようかんなど本格的な和菓子の材料になるだけではない。食パンと合わせて小倉トーストにしたり、ホットケーキにはさんでどら焼きにしたり、ホンの一手間で和風スイーツの出来上がりだ。

これからの季節は、団子といえば月見団子。穀物の収穫に感謝を表すため、月のように丸い団子を作って「中秋の名月(十五夜)」に供えたのが始まりという。中秋の名月とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月を指し、今年は9月24日にあたる。

今年の十五夜にお勧めしたい時短の月見団子は、ミックスビーンズにゆで小豆を混ぜたあんこ玉。材料を合わせるだけで、まるで栗あんのようなホクホクと甘い味わいになる。シンプルな手順なので、家族や友人と一緒に作って味わってみてはいかが。きっと心に残るお月見になるだろう。

今泉マユ子(いまいずみ・まゆこ)
1969年生まれ。管理栄養士として企業の社員食堂、病院や保育園に勤務。缶詰やレトルト食品を使った時短レシピのアレンジのほか、防災食アドバイザーとしても活躍。

[日本経済新聞夕刊2018年9月11日付]

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