Men's Fashion

古着と新品をミックス アンティクローズのPB旗艦店

ブランド VIEWS

2018.8.24

ゲオホールディングス(HD)のプライベートブランド(PB)「アンティクローズ」が転換期を迎えている。古着と同価格帯で売る新品のPBとして、若者から支持を集めてきた。当初は古着の補完品として展開したが、リユース市場の活性化で買い取り商品が増え、存在感が低下。新商品開発や新業態店の展開で独自の生き残りを模索する。

■PBが8割、古着は2割のミックス販売

埼玉県羽生市にある「アンティクローズ イオンモール羽生店」。店内のあちこちに並んだマネキンは、PB商品と古着を組み合わせた装いだ。やわらかい生地やシルエットにこだわったカジュアル衣料のPBが店内商品の8割超を占め、残りを古着で販売している。

アンティクローズは2011年春からゲオ傘下の「セカンドストリート」が販売している新品のPBだ。平均単価3000~4000円という低価格帯に、ゆるやかで清潔感を備えたアイテムを約450種類そろえる。全国約400店で取り扱い、ファッション感度の高い20~30代の男女から人気を集める。

古着販売では買い取り状況に応じて、季節やトレンドに合った品物の不足が起こりやすい。アンティクローズはこうした問題に対処するために生まれた。買い取りが不足する古着に近いアイテムをそろえ、古着の補完品としての役割を果たしていた。