人材会社がRPAソフト販売、教育まで提供し受注拡大ヒューマンリソシア 井元道由さん

ヒューマンリソシアの井元道由さん
ヒューマンリソシアの井元道由さん

定型的なパソコン操作を自動化する「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」が普及する中、人材サービスのヒューマンリソシア(東京・新宿)がパッケージソフトのライセンス販売に力を入れている。RPA事業本部長の井元道由さん(42)は企業に導入を働きかけるため、全国を飛び回る日々だ。

「RPAを利用すればより生産的な仕事に従事できるようになる。直感的に操作できるので使いやすいですよ」

井元さんが率いるRPA事業本部では総勢50人のスタッフが、導入を検討する企業にプレゼンする毎日だ。「追い風が吹いている。毎日のように新規の顧客が入ってくる」といい、本部長も自ら全国を飛び回り、月の半分は出張に費やすほどだ。

同社は2017年秋、NTTグループが開発したRPAソフトの「ウィンアクター」販売の特約店契約を結んだ。同年7月にNTTグループの担当者に直談判して了承を得たのは、井元さんだった。

それでも社内からは「うちはIT(情報技術)企業じゃない」という反発の声が噴出。そんな時に親会社のヒューマンホールディングス社長への説明の機会を得たことで、社長の支持も取り付けて契約にこぎ着けることができた。

ウィンアクター、ビズロボ、Ui Path……。NTTグループだけでなく、他の日本企業や欧米企業などもRPAのソフトを開発している。競争は激しく、顧客がヒューマンリソシアを選ぶとは限らない。そんな中で後に顧客への切り札になるきっかけとなったのがNTT側からのこんな提案だった。

「RPA向けのマニュアル教材を作ってくれないか」。通信講座を手掛けるグループ会社のヒューマンアカデミーの存在に目をつけたのだ。RPAで自動化のプログラムを書けるようになるスキルを身につけるには、一朝一夕にはいかない。NTTグループが作成したマニュアルもあったが、分かりやすさという点で苦戦していたからだ。

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