スマホ時代に思い出彩る提案 最適な写真の残し方は?
プラザクリエイト本社 戸田翔子さん
パレットプラザモザイクモール港北店の戸田翔子店長
家族連れやカップルでにぎわうショッピングモール「モザイクモール港北」(横浜市)。地下1階にインスタントカメラやTシャツ、ポストカード、カラフルな小物が並んだ店が目に付く。写真印刷店「パレットプラザモザイクモール港北店」で来店客に笑顔で声をかけるのが店長の戸田翔子さん(25)。ライフイベントに応じて最適な写真の活用方法を提案する。
戸田さんはDPE(写真の現像・焼き付け・引き伸ばし)のプラザクリエイト本社への入社3年目で、店長2年目。この間、アルバムや色紙にシールを貼ったりコメントを添えたりして、オリジナルの装飾を施すことが得意な点を売り場作りなどに生かしている。
店内には自分が作ったアルバムを装飾の見本として置いているのが一例だ。写真のモデルとして使うのは戸田さんのおいや飼い犬。おいがいちごを食べている写真の横に「イチゴ大好き」「お腹すいた」など手書きのコメントや食べ物のシールを添える。写真を撮った時の様子を書き残すことで、見返した時に思い出がよみがえりやすいという。
自分のおいの写真を使うこともポイントだ。おいをモデルにすることで、「お客さんと会話が弾む。実際の写真を使うから、親しみを持ってもらえる」。見本に使ったシールやアルバムは店内で販売しており、同じ装飾をしたいというお客さんが購入するという。
「就職活動前に日本全国を自転車で巡った時に撮った写真を、記念に残したい」。以前、大学3年生の男性が来店し、戸田さんにこう相談した際、一緒に話し合いながら海や自転車の写真を数枚並べ、好きな言葉を組み合わせたTシャツを作ることを提案した。
「身につけることもできるTシャツにして良かった」と喜んだ男性はその後、就活の写真の撮影にも同店を利用し、就職が決まった後には報告にも来たという。「写真はその人の人生の重要な一部。最適な写真の残し方を提案して、思い出を彩りたい」と語る。