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将棋界、異例の大乱世 8大タイトルを8人で分け合う

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NIKKEI STYLE

将棋界は豊島将之新棋聖(28)が誕生し、8大タイトルを8人で分け合う大乱世となっている。人工知能(AI)を駆使する若手の台頭が目立つ中、誰が抜け出すか注目される。

「初挑戦から8年。長かったが、諦めずにやってきて良かった」。悲願の初タイトルを手にした豊島は17日夜、対局後の記者会見で喜びをにじませた。

タイトル通算100期の大記録がかかった羽生善治前棋聖(47、竜王)を破ってつかんだ栄冠で、羽生を下しての初タイトルは昨年の菅井竜也王位(26)、中村太地王座(30)に続く。

「少しずつ成長してきた実感はあるが、羽生先生に勝ってタイトルを取れたのは現実でないようにも感じる」と豊島は言う。豊島ら若手の憧れとして長く第一線で活躍してきたのが羽生だ。昨年12月には竜王に返り咲き、永世竜王の資格を獲得。前人未到の永世七冠を成し遂げた。一方、この1年間に手放したタイトルは3つ。かつてのように圧倒的な第一人者とはいえなくなっている。

知らない作戦

羽生は永世七冠達成後の記者会見で「研究熱心な強い若手が台頭し、自分の知らない作戦も出てきて苦慮している」と明かした。羽生が竜王の一冠に後退し、将棋界で複数冠の保持者がいなくなった。1人1タイトルとなるのはタイトル戦が7つだった1987年以来、31年ぶりだ。

実力制名人がスタートして約80年でタイトルを獲得したのは41人。タイトル戦に出ることなく現役を終える棋士も多いなか、8人がタイトルを分け合うのは異例中の異例ともいえる。

永世名人の資格を持つ谷川浩司九段(56)は「トップの羽生竜王を追って複数タイトルを争い続ける絶対的2番手がいない」と言う。羽生の挑戦を退けて名人戦3連覇を果たした佐藤天彦名人(30)ら脂が乗った世代も大混戦の中、なかなか挑戦者争いに絡めない。

AIで戦術磨く

新たにタイトル戦に格上げとなった叡王戦をタイトル戦初登場で制した高見泰地叡王(25)は、AIの手法を取り入れた将棋ソフトの進化が今の大乱世の背景にあると指摘する。「これまでは『負けて覚える』という経験が必要だった序盤の戦い方が、AIで研究することで短時間で身につけられるようになった」

AIで自分の得意戦術を磨き上げれば、序盤で差が付かずに中終盤にもつれ込むことができる。その分、経験の蓄積よりも「読み」の精度が求められる局面に進む確率が高くなり、若手には有利に働くようだ。

七冠を7人で分けた31年前に王将だった中村修九段(55)は「当時と雰囲気がよく似ている」と振り返る。一時は五冠で圧倒的な第一人者だった中原誠名誉王座(70、十六世名人)が名人の一冠に後退し、若手が高いレベルで拮抗。ただ1人1タイトルの時期は約1カ月で終わり、1996年には羽生が史上初の七冠独占を達成している。

棋聖の豊島が現在挑戦中の王位戦で菅井を下して二冠になれば、1人1タイトルは1カ月余りで終わる。一方で、今年の棋王戦挑戦者の永瀬拓矢七段(25)や王座挑戦を決めた斎藤慎太郎七段(25)ら有望株が控える。注目の最年少プロの藤井聡太七段(16)も王座戦でベスト4入りするなど成長は著しく、タイトル戦に出るのは時間の問題だ。

若手が続々とタイトルを取るなか、斎藤は「刺激になる。割って入れるように王座戦五番勝負では全力を尽くしたい」と意気込む。永世名人の資格を持つ森内俊之九段(47)は「誰にもチャンスがあるだけに棋士の真価が問われる」と話している。

(山川公生)

[日本経済新聞夕刊2018年7月31日付]

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