Men's Fashion

スポーツ時計「プロスペックス」 世界でブランド強化

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セイコーウオッチ、「グランドセイコー」に続く世界攻略モデルに

2018.10.4

セイコーウオッチのスポーツ腕時計「プロスペックス」が国内外でファンを増やしている。仕事でも休日でも使いやすいシンプルなデザインに加え、耐久性や視認性など機能面も両立させた。同社の主力モデル「グランドセイコー」に続く世界攻略モデルと位置づけ、「普段使いできるダイバーウオッチ」としてブランドイメージを広げる。

■高級感のあるデザインや加工技術導入

複合商業施設「GINZA SIX」(ギンザシックス)(東京・中央)5階のセイコーブティック。「グランドセイコー」など主力モデルが並ぶなか「プロスペックスを指名買いする客が増えている」(セイコーブティックギンザシックス店長)という。

プロスペックスが注目を集めているのは、30万~50万円の高価格帯の本格モデルを増やすなど、ブランドイメージの転換が実りつつあるためだ。

海外展開に遅れているセイコーは2010年代からグローバルブランドの絞り込みを開始。プロスペックスは14年に世界販売を本格化した。

従来は普及価格帯が5万円程度でダイビングや登山用の実用時計が中心だった。顧客層を広げようと仕事や街中でも使えるような高級感のあるデザインや加工技術を導入。防水性や駆動装置の技術を高めるなど、日常生活に必要なくても時計のこだわりを求めるコレクターの興味を引く要素を充実させることで、高価格の商品群を広げた。