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旬の果物満載、高さ80センチ 岡山のジャンボパフェ

2018/7/26付 日本経済新聞 夕刊

10種類の旬のフルーツを満載した超特大パフェ
ANAクラウンプラザホテル岡山の「岡山フルーツのジャンボパフェ」(右下は普通の大きさのグラス)

「ワァー」「すごい」――。岡山駅前のANAクラウンプラザホテル岡山のカジュアルダイニングウルバーノでどよめきが起きた。パティシエが10種類の旬のフルーツ満載の高さ約80センチのジャンボパフェを2つ運んできたのだ。

ジャンボパフェは県などの観光キャンペーン「おかやま果物時間」の目玉商品。予約が必要だが、10月末まで1日2個限定で提供する。ウルバーノは通常のフルーツパフェも季節に合わせてそろえている。7~8月はマスカット・オブ・アレキサンドリアと白桃を使った3種類だ。

担当するパティシエの葛原実希さん(26)は「毎年お越しになる方もいるので前年より華やかになるよう工夫します」。インスタ映えを意識するが、「数が出るので、見た目と作りやすさの両立に苦労しました」。産地も厳選した。白桃は総社市、マスカットは倉敷市船穂町の「船穂ぶどう青年部」のものを使う。

「船穂町のマスカット・オブ・アレキサンドリアと総社白桃のダブルパフェ」を仕上げるパティシエの葛原実希さん

器にもこだわるのは岡山市中心部で2店舗を構える城下カフェ。二重構造で温度変化の少ないデンマーク、ボダムのグラスを使う。7月初旬から投入した「白桃のパフェ」は、一番上の濃厚なソフトクリームから食べ進むうちにサッパリしてくる。岡山高島屋店店長の井上ゆかりさん(27)は「暑い時期、食べやすいよう工夫しました」と話す。

表町商店街の茶舗、ほんぢ園の自慢は和風パフェ「お茶の子さいさいブドウ」。白いソフトクリームが一般的なパフェだが、会長の本地量英さん(69)は「ウチは抹茶ミックスソフトを使う。それほど甘くはない」と大人の味を強調する。岡山県産ブドウを、抹茶のパウンドケーキとマスカットきびだんごが彩る。

「罪悪感が残らないパフェが売り物です」。津島モール近くでパーラー、リフレッシュスタンドフィットを経営するテンダーハーツ代表取締役の蓬郷健さん(40)は話す。食品保健指導士で野菜ソムリエでもある蓬郷さんは、あまり知られていないペルルメロンなどを使い、7種類のフルーツとヨーグルトを主体とした「幻のフルーツパフェ」を提供する。ペルルメロンの出荷は終わったので「これからはやはり桃が主役」という。

豪雨に見舞われた岡山。自慢の桃やブドウへの影響は少なからずあるが、クラウンプラザホテル岡山によると、「船穂の生産者らは雨になんか負けませんと意気盛んです。食べて応援してください」。

<マメ知識>街をあげてアピール
記録的な豪雨に遭ったが、岡山県は降水量1ミリ未満の日が全国一多い「晴れの国」。温暖な気候と相まって様々なフルーツが作られている。中でも白桃やマスカット、ピオーネは全国トップの生産量を誇る。
これらのフルーツの魅力を全国にアピールしようと、岡山商工会議所は2009年から「フルーツパフェの街おかやま」プロジェクトを始めた。参加条件は「岡山県産の果物を必ず1品使用する」。パンフレットには参加店の工夫を凝らしたパフェの写真が並ぶ。参加店は店頭ののぼりが目印だ。

(岡山支局長 上野正芳)

[日本経済新聞夕刊2018年7月26日付]

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