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バーンスタイン生誕100年 指揮・作曲・教育を再評価

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今年は米国の音楽家レナード・バーンスタインの生誕100年。作曲、指揮、教育など多彩な分野で活躍した才人の功績や足跡への再評価の機運が高まり、関連のイベントや公演が相次ぐ。

遺志継ぎ29回目

7日、札幌市の「札幌芸術の森」野外ステージでバーンスタインが創設した教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」が開幕した。初日の舞台に上がったPMFオーケストラは22カ国・地域の若手奏者98人で構成。バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー序曲」などをエネルギッシュに演奏した。

PMFはバーンスタインの「アジアで教育主体の音楽祭を作る。残ったエネルギーを教育にささげる」という思いのもと始まり、1990年6月の第1回では悪化した体調をおして指揮台にも上がった。4カ月後、帰らぬ人となったが遺志は受け継がれ、今年で29回目となる。長女で文筆家のジェイミー・バーンスタインは「彼は誰とでも音楽を共有し、学びと教えのサイクルで生きた」と振り返る。

一流奏者が集うことが音楽祭のステータスにつながるが、PMFは若い奏者を主役に据え、ワークショップも開く。講師にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の楽員など実力者がそろい、成果は8月1日の東京公演などで披露する。

これまでの参加者は約3400人に上り、多くが国内外で音楽家として活動する。札幌交響楽団のチェロ奏者、荒木均は大学の経済学部に在籍中、第1回PMFでバーンスタインの指導を受けた。「この指導が糧となり、音大に入り直して音楽家になった。彼がいなかったら今の自分はない」

日本のクラシックファンの記憶に残るのは、バーンスタインの「指揮者」としての姿だ。7月8日には彼の「指揮」をテーマにしたPMFのトークイベントが札幌市で開かれた。ゆかりが深かったウィーン・フィルでコンサートマスターを長年務め、今回のPMFに講師として参加するバイオリン奏者のライナー・キュッヒルは「彼は楽団員から『レニー』と呼ばれ、友人同士だった」と語った。

ウィーン・フィルとの名コンビで成果を上げたのが当時メジャーとは言えなかったマーラーの交響曲全曲演奏だ。コープランドやバーバーら米作曲家の作品を紹介した功績も大きい。ユニバーサルやソニーなどは今年、彼が指揮者として残した作品を再発売する。

「作曲家」としての再評価も進む。今年に入り、NHK交響楽団や神奈川フィルハーモニー管弦楽団などが相次ぎバーンスタインの曲を演奏。映画「波止場」の音楽や「ミサ曲」、交響曲第2番など日本では演奏機会が少なかった楽曲も紹介されている。

日本にも愛着

8月4~5日(東京)と9日(大阪)にバーンスタインの弟子、佐渡裕が東京フィルハーモニー交響楽団を指揮し、映画「ウエスト・サイド物語」の映像付きで劇中の全曲を演奏する。佐渡は「彼の音楽はクラシック、ジャズ、民族音楽などのジャンルをミックスさせ、他の作曲家にはない個性がある」と評する。

バーンスタインは日本への愛着も強く、伝統芸能への造詣も深かった。「『高い集中力と緊張感を保つ能の精神が日本人の強みだ』との教えが西洋へのコンプレックスを取り払ってくれた」と佐渡は振り返る。

音楽評論家の林田直樹氏は「彼はジャンルの壁を取り払い、人種や性別、年齢を問わず分け隔ててなく人と接した。開放的な人間性が音楽に表れている」と指摘する。そうした普遍性が時代を超えて支持される一因なのだろう。

 レナード・バーンスタイン 1918年米国でユダヤ系移民の子として生まれる。ハーバード大卒。58年~69年ニューヨーク・フィル音楽監督。作曲家としてもミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」など作品多数。90年10月死去。

(岩崎貴行)

[日本経済新聞夕刊2018年7月24日付]

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