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子供の夏風邪侮らない プール熱流行、脳炎のリスクも

NIKKEIプラス1

2018/7/21付

PIXTA

夏休みを迎えた子供たちに忍び寄る夏風邪。安静にしていれば治るウイルス感染症が大半だが、今年は脳炎を引き起こすウイルスが多くみられ、注意を促す声もある。予防法や症状の見分け方を知っておこう。

子供がかかりやすい夏風邪には、プール熱(咽頭結膜炎)やヘルパンギーナ、手足口病などいくつかある。症状には特徴があり、種類によっては重症化の可能性もある。

国立感染症研究所の調査によると、今年はプール熱が6月から本格的に流行している。アデノウイルスによる感染症で、プールの水の塩素殺菌が不十分だった時代にプールで感染が広がったのが名前の由来だ。38度以上の発熱やのどの痛み、目の結膜炎といった症状が出る。高熱は5日前後続くこともある。

同研究所感染症疫学センター第4室の藤本嗣人室長は「7月から8月にかけては、ヘルパンギーナと手足口病がピークを迎えようとしている」と注意を促す。

ヘルパンギーナは熱が急に出て、口の中に水疱(すいほう)性の発疹ができる。水疱は喉の奥にある口蓋垂の周りにもでき、破れると潰瘍になって、激しく痛む。強い痛みが原因で、食べたり飲んだりするのが難しくなる。

手足口病でも口の中に水疱ができる。名前の通り、手のひらや足の裏にも水疱ができて、発熱がみられることがある。水疱の皮は厚く破れにくく、歩くと痛むことも。主にエンテロウイルスやコクサッキーウイルスによって発症する。

さらに今年は、手足口病の原因ウイルスとして「エンテロウイルスA71」と呼ばれる種類が多くみられることが分かってきたという。

藤本室長によると「エンテロウイルスA71は、脳炎を発症するリスクが高い。脳炎を発症すると死に至ったり、まひなどの後遺症が残ったりする例もある」。同ウイルスが原因の脳炎は、2000年前後からアジアで流行するようになり、東南アジアや中国、台湾などで多数の死亡例が出たことで知られている。

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