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イベントで利用しない時はゲーム用の椅子などを展示している

家電量販店のビックカメラ傘下、ソフマップが運営する「ソフマップAKIBA(2)号店 パソコン総合館」(東京・千代田)はゲーム対戦競技「eスポーツ」を強く意識した店舗だ。4月にeスポーツに特化したイベントスペースを開設した。物販との融合を図るため、eスポーツ事業担当の川嶋靖二マネージャー(40)は売り場作りに知恵を絞る。

eスポーツをソフマップの成長の柱に――。ソフマップの渡辺武志社長からそんな指示がとんだのは2017年。(2)号店の副店長を務めていた川嶋さんに白羽の矢がたった。

パソコンや映像ソフトなどを扱っているソフマップはゲームとの相性がいい。秋葉原に位置する同店でも「もともとハイスペック系のパソコンは売れていた」(川嶋さん)。それでも17年9月に映像処理の速度などを重視したゲーム用パソコンのコーナーを拡充するといった取り組みを押し進めた。

秋葉原という土地柄、店舗を訪れる顧客の知識も豊富だ。来店客について、川島さんは「1個のアイテムというより商品の歴史そのものに詳しい」と語る。販売する商品のニュースリリースを単にチェックするだけでなく、玄人の顧客の関心に応えられるよう、通常とは違う使い方ができないかメーカーにも問い合わせていたという。

ライバル店がひしめく秋葉原で生き抜くには商品知識だけでは十分でない――。川嶋さんらソフマップのメンバーがたどり着いた結論は、店内にeスポーツ用の施設そのものを作ることだった。

2階にeスポーツの対戦や観戦に使える「eスポーツスタジオAKIBA」を設けた。面積は約70平方メートルで5対5でネットゲームを競い、来店者が観戦できる。スタジオの周りにはパソコン関連機器などを数多く配置することで、イベント目当ての顧客が買いやすいように工夫した。

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