ヘルスUP

病気・医療

海外旅行先、感染症は大丈夫? ワクチンや防虫対策を 予防接種は2週間前までに/むやみに動物に触らず

NIKKEIプラス1

2018/6/30付

ワクチンの効果を十分に得るため、接種は渡航の2~4週間前までに済ませたい。「複数のワクチンを接種する場合、種類によってきまりがある。渡航外来で早めに相談を」と古賀院長は話す。

マラリアが流行する熱帯・亜熱帯地域に行く場合は、予防薬を処方してもらい、渡航前から帰国後まで服用する。重症化すれば死に至ることもあるので準備が必要だ。

ワクチンや予防薬での対策が難しい感染症は、滞在先での留意が必要だ。ジカ熱やデング熱、ダニ媒介性脳炎といった蚊やダニが媒介する感染症は、防虫対策が必須になる。現地では長袖や長ズボンで皮膚の露出を避け、虫よけ薬や蚊帳などを使う。

虫よけ薬と日焼け止めと一緒に使う際は「虫よけ成分の蒸散を妨げないために、まず日焼け止めを塗り、上から虫よけを使って」と古賀院長は勧める。虫よけ成分のディートの濃度が高い虫よけ薬ほど、効果が長く続く。ただし、子供の場合は1日に使える回数が限られるほか、6カ月未満の乳児には使えない。

旅行先では生ものや生水を口にしないことや、むやみに動物に触らないことも大切。「狂犬病ウイルスは、犬に限らず、ほ乳類全てが持っている可能性がある。子供連れの場合は特に、目を離さないように注意する」(岡部所長)

旅行中や帰国後に病気になった場合には、速やかに受診する。「渡航先で受診する時には、接種したワクチンの申告を」(古賀院長)。帰国後の受診時は、渡航先や日程、どんな症状がいつ出たかを医師に伝えよう。

旅行先で感染症にかからないために最も重要なのは、旅行先での感染症の流行情報や病気に関する正しい知識を持つこと。古賀院長は「感染経路を知っていれば、旅行前も旅行中も適切に対応できる。事前の情報収集が『知識のワクチン』につながる」と強調する。

(ライター 武田京子)

[NIKKEIプラス1 2018年6月30日付]

ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL