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全国に5人だけの接客マイスターの萩原さんは自身の自転車の体験を顧客に伝える

全国に5人だけの接客マイスターの萩原さんは自身の自転車の体験を顧客に伝える

琵琶湖を抱え、自転車乗りの聖地として人気を集める滋賀県。全国から多くのサイクリストが訪れる地域にもかかわらず、萩原章裕さん(39)が副店長を務める自転車専門店のあさひ守山店(滋賀県守山市)は地元客でにぎわう。グループで全国に5人しかいない接客マイスターとしての幅広い知識で推奨コースなどを伝え、リピーターを呼び込んでいる。

「乗りこなすのにハードルが高そうだけれども、自分もできるかな」。6月12日、あさひ守山店を訪れた近隣に住む50代の男性はスポーツバイク(スポーツタイプの自転車)を前にして不安そうな表情を浮かべていた。

週末などにスポーツバイクを楽しみたいが、見慣れないパーツなども多く、乗りこなすのは容易ではない。萩原さんは自転車自体の説明をする前に、乗ったらどんな風景を楽しめるのかを自らが撮影した写真を使いながら説明し、購入につなげた。

萩原さんは2018年2月、あさひの社内資格である接客マイスターを取得した。この接客マイスターの資格を持つのは約3000人の従業員を抱えるあさひの中でもわずかに5人だけだ。この資格を持つからこそロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどスポーツバイクの種類ごとに異なる特徴を把握して、適切に修理を行うとともに、顧客の好みに合った地域やコースを提案できる。

滋賀県は琵琶湖を一周する「ビワイチ」で全国からサイクリストが集まる自転車の聖地だ。走る前にチューブを購入するほか、修理で来店する人も多い。萩原さんはお膝元に素晴らしい素材があるからこそ、地元の人にスポーツバイクで楽しんでもらいたいと感じているという。

萩原さんが今、力を入れているのは滋賀県に住んでいる40~60代の掘り起こしだ。「興味を持つ人は増えているが、なかなか踏み出せない場合がある」と萩原さんは指摘する。今まで乗ってきた自転車と違い、ロードバイクなどのスポーツバイクはタイヤが細かったり、ブレーキハンドルの位置が手前にあったりと異なる点が多い。

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