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人に反応、刻々と作品変化 デジタルアート美術館誕生

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NIKKEI STYLE

東京・台場に21日、世界でも珍しいデジタルアート専門の美術館が開館する。人の動きに反応して刻々と変わる作品は、全身で感じるという新たな鑑賞体験を生み出しそうだ。

薄暗い館内、通路の床や壁に色鮮やかな花の映像が咲き乱れる。少し進むと、天井からCG(コンピューターグラフィックス)の滝が流れ落ちる広場にたどり着く。足元まで来た水流は、まるで本当の水のように蛇行して後方に流れ去る。しばらくして別の場所に移動すると、さっきまで立っていた場所にはCGの植物が咲いていた。

全身で50作品体感

広さ1万平方メートルの「モリビルディング デジタルアートミュージアム」の展示空間の一つ「ボーダレス ワールド」だ。開業に先立ち報道陣に公開された。鑑賞者を取り巻く作品は、人の動きに反応して形を変える。

反応するのは、人の動きに対してだけではない。広場に別室から入ってきた人々や動物、昆虫の映像が壁を動き回り、別の部屋へと分かれて消え去っていく。

カラスが飛べば周囲に花が咲き、行進するウサギは近づくと振り返る。映像は各展示室で別の作品に変化を与え、鑑賞者の動きも取り込みながら、その時限りの作品を生み出す。

「変化する世界に迷いこみ、歩いたり、触ったり身体を使って探索することで何かを発見してほしい」。森ビルとともに美術館を運営するチームラボ(東京・文京)の猪子寿之代表は話す。同館は全体で520台のコンピューターと470台のプロジェクターを使ったデジタルアートを提供。目や耳だけではなく、全身で味わう約50作品を用意する。

例えば、鏡張りの部屋にベネチアングラスで作られた無数のランプが並ぶ「呼応するランプの森―ワンストローク」。人が近づくと1つのランプが風鈴のような電子音を出しながら輝き始める。さらに、最も近い2つのランプが異なる色の光を発し、音を奏でる。

その後も、それぞれ最も近いランプが同じ色を発していき、最後には一筆書きのように全てのランプを一度だけ通った光の軌跡が最初のランプに戻ってくる。

伝播する光は、別の人が起点となった光と合わさる。自分から生まれた光と他者から生まれた光は必ず交わるわけだ。「私」と「誰か」が響き合いながら一つの世界に共存している――そんなメッセージが伝わってくる。

世界初公開も多く

国内外でデジタルアートを発表してきたチームラボだが、この美術館では世界初公開の作品も多くそろえた。その一つ「マルチジャンピング宇宙」は、トランポリンの上で人が跳びはねると、ジャンプの高さや強さに応じて布や周囲の壁に光の輪が広がる。

暗闇に光るポイントを頼りに柱から柱へと移動していく「光の森の3Dボルダリング」もこれまでに例のない試みを採り入れた。人が触ったポイントによって色とりどりの光がきらめき、にぎやかな電子音が響き渡る。

従来のアートはキャンバスに描く絵や、木や石を彫る彫刻など「物質と分かち難く、結びついていた」と猪子代表。インターネットの普及やデジタル技術の発展により、アートは物質のくびきから解き放たれ、瞬時に変容しうるものに変わった、との考えがにじむ。

施設名には「ボーダレス」も冠した。「表現の可能性が広がった新しい社会で、新しい美の基準を模索するのがデジタルアートの役割。従来の境界や枠組みから人々を自由にし、価値観を広げることにつなげていきたい」と、猪子代表は力を込めた。

(岩本文枝)

[日本経済新聞夕刊2018年6月18日付]

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