「クラフト文化」の伝道師 サーバー導入全国トップキリンビール 宮崎玲さん

キリンビールの宮崎玲さん
キリンビールの宮崎玲さん

クラフトビールを中心に個性派商品が続々と誕生するなか、キリンビールは独自に開発したクラフト専用サーバーを武器に飲食店での需要拡大に攻勢をかけている。同サーバー導入台数で、全国の営業員の中で最速で実績を重ねているのが、奈良支店の宮崎玲さん(26)だ。新しいビール文化を醸成したいと、走り回っている。

「黒いビールや赤いビール、中にはミカンを使った面白いものもありますよ」。クラフトビールについて話す時、宮崎さんはこんな説明を交えるという。名前を聞く機会が増えたクラフトだが、あまりなじみのない人も多い。宮崎さんの仕事は業務用営業と呼ばれる、酒販店や飲食店に通って商品を売る業務だが、現在はクラフトの普及も重要な任務となっている。

縮小が続くビール市場にあって、クラフトは成長が期待される数少ない分野の一つだ。中でもキリンは競合に先行して、自社ブランドの展開だけでなく、ヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)や米ブルックリン・ブルワリーといった国内外の名だたるメーカーに出資。そんなキリンが目下、普及の切り札に掲げるのが独自開発した専用サーバー「タップ・マルシェ」だ。

通常のサーバーは容量20リットルほどの樽(たる)でビールを補充し、1台で1種類の商品を提供する仕様だ。だが、タップ・マルシェは4つの注ぎ口を持ち、3リットルと小容量のペットボトルに対応しているため、1台で4種類のビールを販売できる。個性的な商品が多く存在するクラフトにうってつけの規格だ。

キリンは17年から飲食店へ向けて同サーバーの提案を始めたが、宮崎さんはすでに33台の導入実績を持つ。入社3年目ながら全国の営業担当の中で1番の数字をたたき出している。

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