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若手指揮者、相次ぎ起用 国内オーケストラに新風

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NIKKEI STYLE

20~30歳代の日本人若手指揮者が、プロのオーケストラの公演に相次ぎ起用されている。ベテランや海外の人気指揮者とは異なる価値観や経験によって、独自の存在感を示している。

12日、東京・初台にある東京オペラシティのコンサートホール。指揮者の齋藤友香理(34)が小柄な体をひょいと浮き上がらせて指揮台に上がった。この日は東京交響楽団の主催公演。ブルッフ、メンデルスゾーン、チャイコフスキーという3人の作曲家が書いた有名な「バイオリン協奏曲」を一気に演奏する濃密なプログラムだ。

バイオリン独奏はアンティエ・ヴァイトハース。世界的奏者を前にしても物おじせず、体全体をバネのように使って躍動感と明朗な響きをもたらす。オケ、ソリスト、指揮者が対等な立場で演奏した音楽に、聴衆も大きな拍手で応えた。

齋藤は桐朋学園大でピアノを学んだが、オーケストラと壮大な音楽を奏でる仕事に魅力を感じて指揮者に転向した。2013年からドイツのドレスデン音楽大学に留学。15年、小澤征爾が1959年に優勝した若手の登竜門、ブザンソン国際指揮者コンクールで入賞を果たした。

小澤征爾に憧れ

日本の他のオーケストラとの共演歴はあるが、東響とは初めてだった。「オケとの相性は初回で決まる。いい距離感で対話できた。ピアニスト志望だったため自分である程度音を弾ける。それが指揮に生きる」と語る。

桐朋の先輩である小澤が主宰するオペラ塾や音楽祭で指揮し、縁が深い。「指揮者をやるなら海外に行った方がいい」と助言を受けた。「小澤さんが指揮台の前に立つだけで雰囲気も音も変わる。私の理想です」

齋藤と同様、海外で成長したのが原田慶太楼(33)だ。17歳で渡米し、現地の音楽高校に入学。大学在学中に指揮者活動を本格的に始め、現在はシンシナティ交響楽団のアソシエイト・コンダクター(副指揮者)を務める。英語、フランス語を操り、ミュージカルやジャズ、ロックにも造詣が深い。「米国で多様な音楽に触れることができたのは大きい」と言う。

近年は日本でも評価を高め、14年に新日本フィルハーモニー交響楽団、昨年は神奈川フィルハーモニー管弦楽団などを指揮。今年10月には、ブルガリア国立歌劇場の来日公演でフランスの作曲家ビゼーのオペラ「カルメン」を振る。

29歳で常任指揮者

日本のプロオケは現在、海外の人気指揮者や安定感がある日本のベテランが定期演奏会など主要公演を押さえている状況で、若手の出番は少ない。そんな中、川瀬賢太郎(33)が一人気を吐く。川瀬は06年の東京国際音楽コンクールで2位になり、22歳で初めてプロオケを指揮。14年に神奈川フィルのトップである常任指揮者に29歳で就任し、現在5シーズン目だ。「経験の少ない僕を常任指揮者として使うのは相当なリスク。温かい目で見守ってくれた」と謙遜する。

川瀬がトップを務めるだけに、神奈川フィルは若手指揮者の登用に理解がある。原田のほか、24歳の太田弦も今年8月、神奈川フィルと共演する。北海道出身の太田は東京国際コンで15年に2位。地元の札幌交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団でもデビューを果たしている。

東京芸術大で尾高忠明、高関健という国内を代表する指揮者に学んだ。2人は緻密なスコアの読み込みで知られ、太田も楽譜を徹底的に研究する姿勢は師匠譲り。高校時代から作曲を学び、「作曲家の気持ちや意図が分かる」。学生時代から尾高や高関の公演リハーサルに同行し、現場経験が豊富な点も強みだ。

川瀬は「若い指揮者でプロオケを定期的に振れるのは10年で2、3人。じっくり育ってほしい」と期待を寄せる。神奈川フィルの大石修治専務理事は「オケには最高の演奏を引き出すための指揮者選びと若手を育てる視点がバランスよく必要になる」と話している。

(岩崎貴行)

[日本経済新聞夕刊2018年5月28日付]

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