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「一汁一菜」を楽しむ ごちそうに見える工夫

生活コラムニスト ももせいづみ

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NIKKEI STYLE

料理家の土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」という本がある。気負う必要はない、日常の食事は、おいしいご飯と「汁」と「菜」を一つにした具沢山の味噌汁で十分なのだという提案に、すっと肩の力が抜ける思いをした人は多いのでは、と思う。

私もその一人。なので、ある連載で取り上げたらボツになってしまった。理由は「私どもは一汁三菜を推奨していますから」。

一汁三菜については諸説あるが、もともとはもてなし料理のひとつだったものが、高度成長期以降、「家庭料理の基本」として情報発信されて定着した、意外と新しいルールなのだという人もいる。

いずれにしても、食事を作るときはメインのおかずだけでなく、小鉢の副菜やサラダも作るなどバランスが気になるもので、一汁三菜は現代の日本の家庭料理を支える文化である一方で、いざ毎日の食事作りを担う立場になると、労力はなかなかのものだと思う。

だからこそ、「おいしいごはんと具沢山の味噌汁で十分ですよ」と言ってもらえるのは、ごはん作りにちょっと疲れた人たちには、心強いアドバイスだったのだ。

ところが、だ。いざ一汁一菜を実践してみたら、家族から大ブーイングが起きたという人が少なからずいた。「たったこれだけ?」「おかずないの?」と。

確かに複数の皿が並ぶ食卓に慣れた目には、茶碗(わん)と味噌汁椀だけでは、視覚的に寂しいし不安になる。でも、ポジティブに一汁一菜を楽しむ日も、あっていいと思うのだ。食事作りに緩急がつくし、皿数が少ないほうが、食材の滋味をしみじみ楽しむこともできる。

そこで試してみてほしいのが、ランチョンマットやトレーを使ってのテーブルセッティング。茶碗に盛り付けた状態で並べただけでは寂しく見える食卓も、あらかじめランチョンマットやトレーにお箸や食器を並べておき、最後に真ん中におひつやお鍋を置いて取り分ける形にするだけで、わくわくのごちそうに見えてくる。

一見手間がかかるように見えるが、家族がいる場合はこのセッティングを任せることで、準備の手間が楽になる。自分のランチョンマットの上のものは、自分で片付けようと声掛けをすることで、子どもが進んで後片付けを手伝うようになったという声もよく聞く。

食卓の風景というのは、これまでの視覚の記憶にも関係しているような気がする。食卓が寂しいと感じた時、皿数を増やす方法もあるけれど、テーブルセッティングで食卓をにぎやかにするのも一つの知恵なのでは。

お気に入りのランチョンマットやトレーと、ちょっといい食器で、炊きたてごはんと具沢山の味噌汁の一汁一菜。忙しい日々の中で、手間をかけずに楽しめる、極上のごちそうになるように思う。

ももせいづみ
 東京都出身。暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。本コラムを含め、自著のイラストも自ら手がける。「新版『願いごと手帖』のつくり方」(主婦の友社)、「やれば得する!ビジネス発想家事」(六耀社)など著書多数。

[日本経済新聞夕刊2018年5月15日付]

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