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時短家事

パスタソース活用術(3) いため物の助っ人に 管理栄養士 今泉マユ子

2018/5/8付 日本経済新聞 夕刊

 スーパーの売り場を見ると、「だし」や「焦がし」などと銘打った、香りとうま味を楽しめるパスタソースの品ぞろえが豊富になっている。単身世帯や家庭内個食が増えていることを背景に、温めずに手軽に食べられる“あえるタイプ”は、パスタソース市場の約3割を占めるほどになっているようだ。

 あえるだけで使うパスタソースを、いため物に使うと利便性が際立つ。ペペロンチーノソースを例に挙げると、ソースに含まれるオリーブオイルがいため油の代わりになるうえ、他の調味料も一切不要。にんにく風味のピリ辛のいため物が簡単に出来上がる。

 あえるだけの塩系パスタソースの多くには、具やトッピングが付いている。焦がしネギやあられ、乾燥小エビ、とろろこんぶなどラインアップは豪華。この手の食材は、家にあれば便利と分かっていても、使い切るのはなかなか難しく、買いそろえるのをためらう人は多いはず。小袋入りなら、手軽に使えて便利だ。

 例えば割りほぐした卵にソースと付属の具を加えて、フライパンでかき混ぜながらいためると、色鮮やかな具入りのいり卵が出来上がる。水切りした豆腐や冷凍ブロッコリー200~250グラムと一緒にいためても、ごはんがすすむおかずになる。いろんな食材とソースの組み合わせを試してほしい。

 鶏肉を塩系パスタソースで焦げ目が付くまで焼いて、具をからめてみよう。自分ではなかなか出せない深い味わいを楽しめる。好みの野菜も一緒にいためると、栄養バランスも良くなるのでおススメだ。

 レトルトパスタソースを活用する時のポイントは、合わせる材料の分量に気を付けること。1人分のパスタソースはパスタ1人前にちょうど合うよう設定されている。乾麺のパスタ1人分を100グラムとした場合、ゆでると220グラムくらいになる。したがってパスタソースでいためるときは、食材を200~250グラムにするとちょうどよい分量になる。

 2袋入り(2人分)のパスタソースがあるとき、我が家では2種類の料理に作り分けている。まずはキャベツ約250グラムを手でちぎりながらポリ袋に入れ、あえるだけの塩系パスタソースと具を1袋分ずつ加えて一緒にもんで「やみつきキャベツ」に。残り1袋は、もやしやカット野菜などといため合わせて使うようにしている。

 紹介したレシピの多くは、パスタがゆで上がるよりも短い調理時間で完成する。様々な種類のソースを常備しておけば、パスタ料理だけでなくいろんな料理に展開が可能だ。買い物が間に合わなかったときや疲れたときの助っ人として、ぜひ活用してみよう。

今泉マユ子(いまいずみ・まゆこ)
 1969年生まれ。管理栄養士として企業の社員食堂、病院や保育園に勤務。缶詰やレトルト食品を使った時短レシピのアレンジのほか、防災食アドバイザーとしても活躍。

[日本経済新聞夕刊2018年5月8日付]

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