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歯周病、知らぬ間に進行 成人の半数が予備軍 丁寧に歯垢除去 少なめの歯磨き粉で

NIKKEIプラス1

2018/2/24付 NIKKEIプラス1

歯茎が赤くなり、歯磨き時に出血があれば歯周病の初期症状。歯科の受診を。写真はイメージ=PIXTA

 歯周病は代表的な歯の病気だが、痛みを伴う虫歯と比べて自覚しづらい。成人の大半がかかっているとみられ、重症になると歯が抜け落ちることも。毎日の丁寧な歯磨きで予防し、初期症状には早めに対処しよう。

 歯周病は歯茎の炎症、つまり歯周組織の病気だ。歯と歯茎の境目にたまった歯垢(しこう)の中にある細菌が、歯茎にダメージを与える。初期は歯茎に炎症が起きて赤くなる歯肉炎。進行すると歯茎と歯の境目にできる「歯周ポケット」が深くなり、歯を支える骨が壊れる歯周炎になる。

 歯茎が赤くなり、歯磨き時に出血があれば歯周病の初期症状だ。高齢者に多い病気の印象があるが、国立保健医療科学院(埼玉県和光市)の安藤雄一統括研究官は「最新の統計データによると、成人の約半数に歯茎からの出血がみられる」と指摘する。決して他人事ではない。

 歯周病には20~30代から発症して短期間で急速に進行する「侵襲性歯周炎」と、10~20年単位で進行する「慢性歯周炎」がある。80歳で自分の歯を20本以上保とうという運動があるなか、抜歯の原因は歯周病が虫歯を上回る。「出血や歯茎の腫れなど、歯周病の初期サインを見逃さないことが大切」(安藤統括官)

 治療は初期の歯肉炎の段階なら歯垢や歯石を取り除くことで治るが、進行すると溶けた骨はそれだけでは元に戻らない。歯肉に出血があった時点で歯科を受診したい。

 「以前は進行を止めるだけだったが、最近は失った歯周組織をより健康な状態に戻す治療になっている」と東京医科歯科大学の和泉雄一教授は話す。歯肉を切開して人工の膜を入れるGTR法、再生材料(エムドゲイン)や再生薬(トラフェルミン)を使った歯周組織再生治療がある。

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