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キャリアコラム

「37歳まだ若手」 又吉直樹さんに聞く人生100年時代

2018/2/19 日本経済新聞 朝刊

お笑いの世界で活動を続け、「芥川賞作家」にもなった又吉直樹さん

平均寿命が延び、若者世代の「人生100年時代」が視野に入ってきた。親世代より20年ほど長生きすることから、これまでとは異なる人生観や生活設計が求められそうだ。お笑いと小説家の“二足のわらじ”で活躍する又吉直樹さんに、新たな時代の生き方について聞いた。

◇  ◇  ◇

――人生100年時代と聞いてどんな印象を受けますか。

「僕が今、18歳で100歳まで頑張れと言われたら、しんどいですよね。だからあまりポジティブなイメージはないですね。これまで60歳定年だったのが、80歳まで働かなければならない。モチベーションの維持が大変ですよね」

「定年が80歳になると、1つの会社だけで勤め上げることは難しくなるわけですね。(20代に就職して)10年はがむしゃらに働いて仕事を覚えながら、40歳くらいで次の人生の選択を考えて準備する必要があるなと。これからはそれを当然のことと考える必要があるのではないでしょうか」

「お笑いの世界も昔は25、26歳でスターになっていたので、20代後半でダメならあきらめるという判断ができました。今、30歳で世に出て行く時代なので。(吉本興業の)養成所も入所する年齢に上限がありましたが、もうありません。僕だって若手ですよ。37歳なのにね(笑)」

■「お笑いの外」への挑戦は必然

――若者は人生のキャリアをどう設計していけばよいのでしょうか。

「僕は18歳から新宿ルミネの舞台に出ていました。楽屋で太宰治の小説を読んでいると、それ自体が立派なボケに見られたし、吉本が出している雑誌のコラムを書かせてくれるようになりました。それが出版社の目に留まり、小説執筆の依頼が来るようになったのが26歳。初めて小説を書いたのが34、35歳でした。もう1つのキャリアを目指したというより、表現の1つとしてやってみたいと思ったのです」

「若手時代のスタイルで60~70歳になってもテレビに出続けられるとは考えにくく、どっかでやり方を変えないといけません。お笑いも表現の仕方を変えていく必要があります。漫才でデビューして、コントをやったり、複数のユニットで演じてみたりとか」

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