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ロボット業界は好調が続いている(安川電機の北九州市の本社工場)

ロボット業界は好調が続いている(安川電機の北九州市の本社工場)

このところ企業の業績がすごく良いと聞いたけど、どうしてなの。業績の好調さはいつまで続くのかな。賃上げに期待したいけど、企業はもうけたお金をどこに回しているの。

企業業績が好調な理由や今後の見通しなどについて、内田厚子さん(67)と阿部美香さん(53)が松崎雄典編集委員に話を聞いた。

――企業業績の現状について教えてください。

上場企業約1600社(金融や新興企業など除く)の2018年3月期の純利益は、前期に比べて17%程度増える見通しです。2期連続で過去最高益を更新することになります。2017年1月下旬からは17年4~12月期決算の発表が本格化しますが、併せて公表する通期見通しを上方修正する企業も多いとみられ、増益率はさらに高まりそうです。

18年3月期業績の特徴は、売上高が6%程度増える見通しであることです。17年3月期は売上高が減る中で、企業がコスト削減を進めることで過去最高益を記録しました。つまり前期は減収増益決算でしたが、今期は増収増益決算に転じます。

好調決算をけん引しているのは電機とサービスです。電機では特に半導体の大幅な売り上げ増が目立ちます。パソコンや携帯電話の高度化、自動車のデジタル化、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の普及などを背景に、半導体やセンサーの需要が爆発的に増えています。省力化投資の拡大に支えられて、ロボットメーカーも好調です。またサービスでは人手不足の深刻化を受け、人材派遣会社の業績が好調です。

――数年前まで日本企業は全般的に不振だった印象があります。

08年秋のリーマン・ショック以降、日本企業は不振を極めました。09~12年の民主党政権下では、日本企業が様々な厳しい経営環境に直面している現状が「6重苦」と形容されました。

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