大掃除前にツッパリ運動 関節の「滑り」悪さ解消肩を柔らかくして腰痛防止 肩甲骨もなめらかに

NIKKEIプラス1

(モデルは早稲田大学エルダリーヘルス研究所招聘研究員・渡辺久美、以下同)
(モデルは早稲田大学エルダリーヘルス研究所招聘研究員・渡辺久美、以下同)

慌ただしい年末の時期、大掃除や片付けで高いところに手を伸ばしたのをきっかけに、年が明けてから腰痛を発症するケースがある。実は肩関節の「滑り」の悪さが一因だ。肩の関節に着目した運動を取り入れて、全身のなめらかな動きを実現しよう。

物を高い位置に上げる、洗濯物を高い物干しざおに干すなどの腕を上げる動作には、筋力が必要と考えがちだ。ところが筋力が十分強い人でも、思いのほか腕が上がりにくいことがある。

原因は肩関節周辺の血行不良と滑りの悪さだ。身体各部の関節は「関節包」という袋が包み込んでいて、内側にある「滑膜」が滑液という液体を分泌する。これが潤滑油の役割を果たすことで、関節は様々な動きに対応できる。

滑液は栄養素を含んでおり、血管がない関節軟骨に血液に代わって栄養を補給し、関節軟骨や関節包を潤す。関節をスムーズに動かすためには、関節周辺の血行と滑液の適度な分泌を促して、滑りの悪さを解消する必要がある。

なかでも肩関節への働きかけは極めて重要だ。肩関節は360度回転できる唯一の関節。肩関節がなめらかに動かないと腕が上がりにくくなり、本来腕が担うべき動作を補うために体を反らしがちになる。その結果、腰椎に負担がかかって腰痛を引き起こしたり、バランスを崩して転倒したりしかねない。

まずは、自分の腕の上がり具合を確認したい。腕を真っすぐ伸ばしたまま、体側からゆっくり上げる。本来は腕が耳に添えられるはずだ。途中で腕が曲がったり、違和感や痛みが出たりしないかどうかチェックしよう。

現状を認識したら、3種類の運動に取り組もう。

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