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正しい手洗いで感染症予防 親指や指先も忘れずに 1日10回でリスク半減 タオル共有はNG

NIKKEIプラス1

2017/11/25付 NIKKEIプラス1

手を水でぬらしたあと、手のひらでせっけんをよく泡立てて全体をこする。続いて手の甲や指先、爪や指の間、親指、手首と小指側の側面の順に20~30秒かけて洗う。

順天堂大学大学院感染制御科学の堀賢教授は「誕生日の歌『ハッピーバースデートゥユー』を1回歌うと約10秒。これを2~3回歌うのを目安にするといい」と助言する。

洗い終わったあとは流水でせっけんをよく洗い流し、手を拭く。「タオルはできれば各自用意し、共有は避けたい。ペーパータオルを使うのが理想的」(堀教授)。

くしゃみや咳をするときに手で鼻や口を覆ったあとや、手に汚れが付着しているのが見えるときは、せっけんを使う手洗いが基本だ。堀教授は「目に見える汚れがなければ、手や指の消毒用のアルコール液やジェル剤での消毒でも同等の効果がある」と話す。

アルコール消毒液やジェル剤を使うときは、くぼませた手のひらに500円玉大の量を取り、指先をつけてよくなじませる。その後、手のひら側と手の甲側の全体、指の間、親指、手首と小指側の側面に広げて、すり込んでいく。

アルコール消毒液は、頻繁に使うと皮脂が奪われて、皮膚がガサガサになりやすい。手荒れが気になる人は保護剤や軟化剤の入ったジェル剤がおすすめだ。

せっけんで手を洗うときも、直接手に取ると手荒れの原因になる。手を水でぬらしてから洗うのは、せっけんをよく泡立てるためでもあるが、「手荒れの予防が一番の目的」(堀教授)。

最近は携帯サイズのアルコール消毒液やジェル剤も多く市販されている。堀教授はそれらを持ち歩き、電車のつり革につかまったあとなどに使っているという。通勤時や外出時には、バッグやポケットに用意しておくといいだろう。

ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくい。身近に感染者がいるときは、手洗いの回数を増やすなど工夫しよう。

(ライター 田村知子)

[NIKKEIプラス1 2017年11月25日付]

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