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畳の上の格闘技、競技かるたに挑戦

初心者、まずは7首の「決まり字」暗記を

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NIKKEI STYLE

小倉百人一首を使って札を取り合う競技かるた。人気コミック「ちはやふる」の影響もあり、小中学生を中心に愛好者が増えているという。100分の1秒のレベルで札を取る「畳の上の格闘技」に初挑戦した。

まずはイロハからと、10月下旬、競技かるたの総元締、全日本かるた協会(東京・文京)を訪ねた。

同協会の鶴谷智子さんに基本を教えてもらう。競技かるたは、百人一首の取り札を使い1対1で対戦する。自陣と敵陣に25枚ずつ札を並べ、「5・7・5」の上の句が読まれる段階で「7.7」の下の句が書かれた取り札を探す。

自陣にある札を取れば、自陣の札が減る。敵陣にある札を取った場合は、相手に自陣から選んで札を渡す。自陣の札が減るとともに敵陣の札は減らない。自分の持ち札をゼロにした方が勝ちだ。

「まずは札を覚えるところから始めましょう」と鶴谷さん。記者(59)は最近、とみに記憶力が衰えている。「百首も暗記するのは大変だな」と早くもめげそうになっていると、鶴谷さんの口から思わぬ言葉が飛び出した。「上の句をすべて覚えなくても札は取れるんですよ」

競技かるたでは、上の句のここまで聞けば〇〇の札だと分かる音を「決まり字」と呼ぶ。札を素早く取るには、下の句が書かれている取り札を見て、上の句の決まり字を思い出せることが重要だ。

例えば「うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを」という歌。百人一首のなかで「う」で始まる歌はほかに「うらみわび…」があり、2字目から違う(2字決まり)ので、「うか」と読まれれば、すぐに取り札は「はげしかれとは…」だと分かる。1字決まりは7首ある。

つまり決まり字を覚えていれば、一首を丸々暗記する必要はない。多少、気が楽になった。「一通り覚えたうえで、競技にチャレンジしてみるか」。鶴谷さんにお願いし、かるた会の名門、東京東会が東京都文京区で開いている練習会に、特別に参加させてもらうことにした。

当日は午後6時前に練習会場に到着。対戦相手は同会のメンバーで6段の池上三千代さん。準かるたクイーンに輝いたこともある名手だ。

札を挟んで座り、池上さんにあいさつ。ルールに従って札を並べる。続いて場にある札を暗記。持ち時間は15分。「覚えられない」。不安が高まる。残り2分で素振り。右手で札を払うしぐさを繰り返す。これは楽しい。名人になった気分。

午後6時15分。試合開始の合図とともに池上さんに礼をし、読み手にも礼。続いて構え。正座をし、膝を開く。聞き手側の膝を少し引く。左手をついて、右手を軽く握る。

「うか…」。例の2字決まりだ。だが、場に札はない。場にない50枚は空札と呼ばれ、読み手は空札を含めた100枚の上の句を読む。さて空札かと思っていると、池上さんがにこやかに札を取った。あれ。要するに、決まり字がわかっていても、実際に並んだ下の句の札に手が出なければ意味が無いのだ。

池上さんは手加減してくれるが、こちらは下の句が読まれる段階でやっと取れる始末。「お手つき」も気になった。読まれた札がある陣とは別の陣にある札を触ったり、空札なのに触ったりするとお手つきになり、相手から札を1枚受け取らねばならない。

結果は惨敗。しかも中腰で対戦するので相当、体にこたえた。約1時間の試合時間が終わると、心身ともにくたくたになった。

それでも、全日本かるた協会の松川英夫会長は「練習すれば上達する」と励ましてくれた。50代で始めて4段にまでなった人もいる。第一関門は、1分半で100枚の札を見て、すべて決まり字が浮かぶことという。精進しよう。

◇  ◇  ◇

かるた会への入会が早道

全日本かるた協会によると、競技かるた人口は約100万人。名人・クイーン戦を頂点に年間60回の全国大会が開かれ、学校での部活動も盛んだ。

本格的に競技かるたを始めるには、かるた会に入るのが早道。地域や学校、職場単位で、競技かるたの同好者が集まって団体を作っている。公民館や地域のコミュニティーセンターなどの和室や体育館を借りて練習をしている。ただ、最近のかるた人気で入会を断るところもあるという。

同協会に所属する会の会員ならば、実力が上がると段位や級位を受けることができる。競技の基本を身につければ、家庭や学校などでのかるた会で腕前を見せられる。

(大橋正也)

[NIKKEIプラス1 2017年11月18日付]

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