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電車内、飲食店、タクシーの車内――。うっかり傘や財布、スマートフォン(スマホ)を置き忘れることはないだろうか。年末に向け飲み会が増える季節は注意散漫になりがち。置き忘れのメカニズムと対策を探った。

記者(29)は傘を電車内に忘れたり、会社の机の上に財布を置き忘れて帰宅したりすることがある。最近も半年前に買った高級イヤホンをどこかに置き忘れ、落ち込んだ。

「置き忘れとは記憶型のエラーが引き起こすもの」と立教大学現代心理学部の芳賀繁教授は説明する。

置き忘れのパターンは2つ。1つは予定していた行為を思い出し忘れること。「これは『思い出すこと』を思い出す必要があり、大変難しい情報処理」(芳賀教授)だ。

例えば「手すりにかけた傘を降りるときに取ろう」と予定しても、降りるときにその傘を取ることを思い出しそびれると置き忘れが発生する。「未来の予定を思い出すのは一番難しい」(芳賀教授)

主な原因は急いでいる、慌てている、他のことに気をとられているなどが挙げられる。傘を手すりにかけたあと、降りるべき駅までゲームや読書に夢中だと起きやすい。

ではどう対処すればよいか。「基本はやるべきことを減らすこと」(芳賀教授)。注意のリソースには限りがある。対象が多すぎると思い出す余裕がなくなるからだ。

例えば、傘は多少不便でも手から離さずにいれば、手すりから取るという動作を1つ減らせる。荷物を網棚や座席などに分散させずに1つにまとめるのも有効だ。

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