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企業アーカイブ広がる 製品・ポスター、画像ずらり

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NIKKEI STYLE

アーカイブ構築の取り組みが企業に広がっている。自社製品やポスターのデジタル・アーカイブが相次いで生まれているのだ。美術史や産業史、社会史の資料として活用が進みそうだ。

「毎年増える資料をどう取捨選択しているか」「各国の資料を収集する体制はどうなっているか」

9月中旬、都内で開かれた日米ビジネスアーカイブセミナー。講演者の一人、米コカ・コーラ社のアーキビストであるテッド・ライアン氏に、食品、建築、化学など日本の多様な企業から集まった聴講者がたくさんの質問を寄せた。

資料2万5千点

1939年に設立され、欧米企業でも屈指の歴史を持つというコカ・コーラのアーカイブ。ライアン氏は97年から責任者を務め、同社の歴史を物語るモノや書類を収集・管理してきた。

近年は特にデジタル・アーカイブの構築に力を入れ、直近50年のボトルやポスターなど計2万5千点もの資料を復元・カタログ化してパソコンなどで閲覧できるようにした。一部の資料は米国の議会図書館に寄付されている。

アーカイブはもともと「マーケティングの一助とするために始まった」とライアン氏はいう。新製品やその広告を企画するとき、過去の事例を参照したい社員は多い。例えば最近では「『キンキンに冷えたコカ・コーラ』という広告宣伝の歴史を知りたい」と考えたチームがアーカイブを参照。どのようなポスターやCMがいつから現れ、どう変化してきたかを学び、新しいアイデアを練ったという。

ライアン氏は「企業や製品の歴史はブランドの強みになる。社員や取引先が正しく理解し、さらに発展させていくためにアーカイブは大きな役割を果たす」と意義を説明する。特に事業のグローバル展開が進んだ今は、コカ・コーラについての一般認識が通用しない国もある。そうした地域に企業の歴史を伝える上で「どこからでもアクセスできるデジタル・アーカイブは利便性が高い」。

資生堂も開設

国内企業では、資生堂が2016年4月にこれまでの製品やポスターなどを集めたデジタル・アーカイブ「SHISEIDO HISTORY」を開設、社員向けに公開した。

収録しているのは、同社が1888年に発売した日本初の練り歯磨き「福原衛生歯磨石鹸」や、化粧品事業に進出するきっかけとなった化粧水「オイデルミン」などのデジタル画像だけで2000点以上。製品ならば発売時期や商品概要などの解説、広告なら制作者や撮影者などの著作権情報も掲載している。

開設1年半で画像の貸出申請数は約450件にのぼる。商品開発や広告宣伝に限らず「社員研修などの資料に画像を使いたいという要望も多い」(資生堂企業資料館の石井光学館長)。外国人でも利用できるようアーカイブは日本語と英語に対応。ただ、海外で販売する製品や広告宣伝物の収集・管理は今後の課題だという。

こうした企業のために、凸版印刷富士フイルムなどは、紙やプリント写真などのアナログ資料をデジタル化するサービスを進めている。やはり企業のアーカイブ構築を手掛ける出版文化社の中村崇高氏は「日本では社史作りが盛んだが、その際に集めた資料をあまり活用できていない。アーカイブは常に参照されるわけではないかもしれないが、顧客や取引先からの問い合わせがあったときに大きな力になる」と話す。

これらは美術館や博物館、研究機関に貸し出したり、一般公開されたりもする。「産業史や、広告宣伝による社会の変化を知る上でも大きな手掛かりになる」と中村氏。美術史や産業史、社会史の研究でも重要な資料となりそうだ。

(文化部 岩本文枝)

[日本経済新聞夕刊2017年10月17日付]

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