NIKKEIプラス1

人はポリフェノールの約8割を水分から、残りを食べ物から摂取しているという。「緑茶やコーヒーに多いので、10時や15時の“お茶の時間”は非常に良い習慣」と近藤所長。

目安として「1日に1000ミリグラム程度のポリフェノールを摂取すれば効果がある」(近藤所長)。コーヒーなら5杯、緑茶なら10杯程度に含まれる量に相当する。3度の食事の合間に、飲み物から取るようにすると効率的だ。

板倉理事長も「ポリフェノールの作用は種類によって異なるが、合わせて計1000ミリグラムほど取れば、抗酸化作用として効果がある」と話す。

ポリフェノールは大豆にも多く含まれている。「日本人は意識しないうちに、豆腐や納豆、味噌、しょうゆなどからポリフェノールをたっぷり取っている」と近藤所長は指摘する。

野菜からポリフェノールを摂る場合、生で食べるのが一番効果的だ。ただ生野菜を大量に食べるのは難しいので、野菜のゆで汁やだし汁を活用しよう。例えばたまねぎのポリフェノールは皮に多いので、皮ごとスープに使うのもよい。

ただしポリフェノールを単独で摂取しても健康にはなれない。「他の栄養素と一緒に取ることではじめて、体に酸化物が入るのを防ぐ」と板倉理事長は話す。上手に摂取して、サビのない体づくりを目指そう。

(ライター 巴 康子)

[NIKKEIプラス1 2017年9月23日付]

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